制作会社から事業会社に転職して違いを振り返ってみた:後編

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こんにちは。シュフティ事業部 デザイナーのナカジマです。
今回は、先日投稿した記事の後編として、デザイナーが求められることの違いについて振り返っていきます。
▼よかったら前編も見てくださいね。
https://note.com/uluru_design/n/ne195532a9dfd

それぞれのデザイナーに必要な(身に付く)スキル分布

制作会社の場合
情報設計力★★☆
観察力★☆☆
ビジュアルデザイン力★★★
センス★★☆
発想力★★☆

事業会社の場合
情報設計力★★★
観察力★★★
ビジュアルデザイン力★☆☆
センス★☆☆
発想力★★★

それぞれのデザイナーに求められることの違い

個人的に必要度合いが大きく違うと感じているのが観察力・ビジュアルデザイン力・センスです。

◆観察力
制作会社の場合

サービスやプロダクトを立ち上げているのはクライアント側なので、ユーザー調査などの上流工程にそもそも踏み込めないことが多いです。

事業会社の場合
サービスを企画・運営していますので、日々ユーザーと向き合い続けることが重要です。
またサービスを提供し続けなければいけないので、その時々の時代や環境の変化に合わせてサービスも改善していきます。
観察の範囲が広く期間も長いため、このスキルが必須であり身につきやすいと感じています。

ビジュアルデザイン力
制作会社の場合

幅広い会社から依頼がきますので、それに対応できるだけの知見が必要です。
キャンペーン(広告)コンテンツがメインになりますので、ビジュアルの作り込みが求められるケースが多いです。
文字組み、写真の扱い方のスキル的なものに加えてデザインの流行にもアンテナを貼って最適なビジュアルを提案しなければいけません。

事業会社の場合
アプリ、webアプリ、webサービスがメインです。
電子デバイス上で自社のサービスをユーザーに使ってもらうことになるため、ビジュアルデザインではなくUIデザインのスキルの方が大事になります。

◆センス
ビジュアルデザイン力に関わってくる部分ですね。
無くてもデザイナーにはなれますが、ビジュアルデザインメインでやっていくには多少センスが左右してくると思います。
制作会社の場合
特に制作会社ではデザインコンペによる受注も多く行われます。
正直コンペではパッと目を引くという部分もかなり大事です。
何か新しい、この会社にお願いしたら何かやってくれそうと思わせるセンスが、パッと見で相手に伝わることも重要なのです。

事業会社の場合
その点、アプリやwebサービスにおけるUIデザインは経験則がとても重要です。
目新しさや突飛なセンスはユーザーの行動力を妨げてしまいます。
UIデザインは感覚というよりも勉強で身につく部分が非常に多いので、センスは無くてもUIデザイナーにはなれます。

それぞれのデザイナーに求められることの共通点

情報設計力と発想力はどちらの会社でも共通して必要なスキルであると実感しています。

◆情報設計力
これはデザインの基礎にあたる部分です。
どんなにファーストビューのビジュアルをこだわっても、ユーザー調査や課題抽出など観察眼を磨いても、その情報をうまく設計に落とし込まないと良いWebサイト・Webサービスにはなりません。

発想力
ここでいう発想力とは、突飛なアイデアを出すことではありません。
いかに本質的な課題を見出し、その課題に本質的な解決策を当てられるかという意味での発想力です。
例えば「ユーザーに説明が伝わっていないから補足を追加する」という改善策が上がった時に、そこで「なぜ伝わらないのか」「どうなればユーザーも我々も幸せなのか」を考え抜くことが重要です。
本当に必要な対策は補足を追加することでは無いかもしれません。
そこに気付ける事と本質的な解決策への発想力がデザイナーには不可欠であると感じています。

まとめ

・制作会社では作りきることが大事で、事業会社では作ってから育てていくことが重要である
・制作会社では作るものの要件を最初に決め、ウォーターフォール型で作っていくことが多い
・事業会社では制作に使うスケジュールが決まっていて、その中で作り切って確実にリリースしていく
・制作会社のデザイナーはビジュアルデザインスキル、センスが求められる
・事業会社のデザイナーは観察力が求められる
・どちらのデザイナーも情報設計力、発想力は必須

また来年もなるべく多く発信していこうと思っていますので、よろしくお願いします!
良いお年を!!!!!!!!!!!!