全社原則在宅勤務が2週間経過して
全社原則在宅勤務から2週間が経ちました。
私個人の感想としては、在宅勤務により大きく業務に影響が出るようなことは今の所ありません。
そもそも会社の状況を把握したり、執行役員や部長に意見を述べたり、会社の未来を考えたりする業務はスマホ1台あればできます。
シナプス組織におけるコアの役割には、コアラーに自分の態度を見せたり表情を確認したりする必要があるとしていますが、オンラインという限られた状況の中で代替案を模索し、まずはやってみるといった状況です。
幼少期の頃から与えられた状況の中で遊びを考えてきました。
時には時間がかかることもありますが、どのような状況においても必ず答えはあると思っています。
在宅勤務により大きく変わったのは、極端に人と会うことが減ったということ。
必要なミーティングや取材はオンラインで実施可能ですが、ちょっとした雑談や会食、フットサル部やサウナ会など、不要不急ではない活動はゼロになりました。
うるるでは相手を気遣ったり思いやったりなど、一緒に仕事をする人との関係性を重視しており、その関係性は「会うことで醸成される」と思い込んでいましたから、それができない今、新たなコミュニケーション手段を見つける必要性を感じています。
どのような状況においても必ず答えはあるはずです。
間違ってるかもしれないけどとりあえずやってみます。
さて、前回4月8日に実施した在宅勤務の現状サーベイですが、2週間経ったところで再度実施しました。
●今までの生産性を5点とした場合の結果は以下の通り。
全体 5点→4.97点(前回)→5.32点(今回)
※ 0.35ポイント上がりました。前回のサーベイから見えた課題に対して対策を進めたこと、2週間経って皆さん順応してきたことなどが理由だと思います。
●雇用形態別
・業務委託 5点→6.3点→6.7点(0.4UP)
・派遣 5点→5.3点→5.9点(0.6UP)
・正社員 5点→4.9点→5.2点(0.3UP)
・アルバイト 5点→4.4点→4.8点(0.4UP)
・役員・執行役員 5点→4.0点→4.3点(0.3UP)
・正社員(2020新卒入社) 前回データなし→4.0点
・正社員(2020年3月以上中途入社) 前回データなし→3.0点
※ 2020新卒や3月以上中途入社はそもそも従来との比較もできませんが、入ったばかりで在宅勤務というのは当然不安が大きいはずです。一方、入ったばかりでも業務委託や派遣は生産性がアップする人が多くなっています。
●内勤 or 外勤
・主に外勤 5点→5.1点→5.7点(0.6UP)
・主に内勤 5点→4.9点→5.3点(0.4UP)
※ 外勤者の上がり方が大きいです。移動がないことがこんなにも生産性を上げるのかと実感しての結果です。内勤者にとっても通勤時間がなくなたことや集中できる環境はプラス要因となっています。
●在宅勤務によるマイナス要因は?
・43% VPNが遅い
・43% コミュニケーション(ロス、連携、やり辛さ、関係構築、逆につながりっぱなし)
・31% 机や椅子など仕事をする環境が整っていない(家が狭くて置けないを含む)
・23% 家族や子供がいて集中できない
・21% OFFになりにくい
・20% 家のネット回線が遅い
・12% PCやモニタの設備
・9% 経済活動停滞が理由
・7% ONになりにくい
※ ネットや仕事環境の整備はなんとかなりますが、やはり課題はコミュニケーション。不要不急のコミュニケーションもそうですが、業務上必要なコミュニケーションにストレスを感じています。慣れによるストレス緩和はありますが、従来と比べるとコミュニケーションを原因とした生産性の低下を感じています。
●在宅勤務によるプラス要因は?
・89% 通勤時間がない
・62% 集中できる
※ 9割近くが通勤時間がないことをプラス要因としています。そして、6割以上が自宅のほうが集中できるとしています。ネット回線や机・椅子などオフィスのほうがPC作業をする上での環境は整っているはずですが、自宅で一人で作業をする良さを感じている人が多いです。
2回ほど行ってきたサーベイですが、これはあくまでも業務の生産性を主観で測ってもらった集計であり、業績への影響はまた違ってくると考えています。
業績が結果だとすれば、業務はプロセスです。
現時点においては、オフィスで働くより在宅勤務のほうが業務の生産性はプラスとなっていますが、これが長期間続く事による影響、業績という結果への影響、社風への影響など慎重にウォッチし続けていく必要があります。
結果への影響がマイナスにならないのであれば、在宅勤務とオフィス勤務のいいとこ取りをした働き方への可能性を感じており、それをうるるの新しい魅力としていきたいと考えています。
例えば、
1.通勤は週2回だけ
2.自宅の働く環境整備補助金を支給
3.オンライン会議や研修のアーカイブ化
4.バックオフィス業務の完全電子化
5.自然豊かなエリアにサテライトオフィスの設置
また、週に数回しか会えないことで、会ったときにしかできない業務や雑談が希少になり、コミュニケーションがより有意義なものになることが予想されます。
とは言え、まだまだ全社原則在宅勤務の課題は多くありますので、引き続き改善に勤しんでいく所存です。