「うるるBPO」はなぜ“BPaaS化の支援”を可能とするのか。その理由についてうるるBPO代表の桶山にインタビューしました!
近年、日本企業がDX推進に取り組む中、SaaSを導入することで業務効率化や生産性向上を図る動きが活発化しています。しかしながら、SaaSを導入しても、現場が使ってくれない現状や、期待した効果が得られないという声も多く、そのSaaSの課題を解決する手段として“BPaaS”への注目が高まっています。
BPaaSとは、業務プロセスそのものをクラウド経由でアウトソースできるサービスです。SaaSを導入するだけでは対応できない課題に対して効果的で、近年様々なSaaSがBPaaSへとサービス形態を移行しています。
そんな中、「うるるBPO」は、BPO事業やうるるグループのSaaS事業の経験を基に、そのノウハウやリソースを提供することでSaaSの裏側業務に特化したBPO、つまり“SaaSをBPaaS化させる支援“を実現させています。これまでに多くのBPaaS化を支援する案件を、「うるるBPO」で対応してきたことから、今年は「うるるBPO」のコーポレートサイトもリニューアルさせ、BPaaSについて言及するなど、支援の勢いを加速させています。
そこで今回は、なぜ「うるるBPO」がBPaaS化の支援を可能とするのか、「うるるBPO」の代表、桶山にインタビューをしました。
目次
SaaSの利用における課題と、BPaaSの台頭
―近年、多くのSaaS事業者からBPaaSが注目されつつありますが、その背景には何があるのでしょうか。
BPaaSがトレンドとなりつつある背景には、企業がDXを加速させながら業務効率化を図るニーズが増加していることがあげられます。
DXは、2018年に発表された経済産業省レポートの中の、「2025年の崖」問題をきっかけに特に注目されはじめました。激変する市場環境に適応するため、多くの日本企業がDXを推進し、それに伴い、業務効率化や生産性向上を目的とするSaaSが多く普及し始めました。
しかし、普及の一方で、一部のSaaSではアナログ作業が業務効率化を停滞させてしまう課題に直面しています。例えば、経費精算分野におけるフィンテックやリーガルテックなどのSaaSが挙げられます。これらのSaaSは、帳票や契約書などの書類がデータ化されていることを前提に開発されているケースが少なくありません。そのためユーザーは、SaaSを活用するために、スキャンやデータ化などのアナログ作業を行う必要があるため、業務効率化や生産性向上を実感しにくいという課題があります。そんなSaaSの課題を解決するBPaaSに、今SaaS事業者からの注目が集まっているのです。
―確かに、便利なSaaSは数多くあるものの、書類をデータ化したり、結局入力作業が必要になったりすることもあり、誰かにお願いしたくなる時があります(笑)
そうなんです、ユーザーからするとSaaS側で作業まで対応してほしいというニーズもありますが、多くのSaaS事業者は、自社内でBPaaSのプロセスを完結することが難しく、信頼できるパートナーを見つける必要があります。
このような背景から、「うるるBPO」のBPaaS化の支援は、経費精算テックやリーガルテックなど、紙文書のスキャンを要するSaaSの支援から、HRテックやフィンテック、セールステックなど、幅広い業界での支援実績があります。
「うるるBPO」がBPaaS化の支援を実現できる理由①:約30,000件を超える豊富なBPO業務実績
―ではなぜ、「うるるBPO」は、BPaaS化の支援を実現させることが可能なのでしょうか。
その理由は2つあります。一つ目は、これまで取り組んだBPO業務の実績です。
「うるるBPO」のBPO事業は、うるるの祖業にあたります。うるるはもともと主婦の方たちが在宅ワークで働ける仕組みを考えたところから2005年に事業がスタートしています。主婦の方たちに仕事を依頼するために、企業に営業をかけ、うるるが仲介業者として主婦と企業をつなぐ役割を果たしていました。
そのため、業務の切り出しを得意としており、その業務を平準化させることで、適切なアウトソーシングを可能とします。「シュフティ」のクラウドワーカー以外にも豊富でユニークなリソースを兼ね備えており、適切な委託先へアウトソースすることでコストを抑えながらも、高いクオリティを担保します。
このように約30,000件を超えるBPO業務実績から、「うるるBPO」は高いディレクションノウハウを誇ります。単なるアウトソーサーではなく、コンサルティング~実行までをも包括して行えることが「うるるBPO」の強みといえます。
加えて、「うるるBPO」ではセキュアな環境を備えたスキャンセンターを徳島に複数保有しており、機密性の高い文書の取り扱いにおいても高い実績を誇ります。
BPOに依頼する際にSaaS事業者の最大の障壁となるのが、他社に業務フローや機密情報が漏れるリスクです。このリスクを深く理解し、業務フローの設計段階からセキュリティ面を含めた対策をしっかり講じることができるのです。
「うるるBPO」がBPaaS化の支援を実現できる理由②:SaaS事業で培ったノウハウ
―案件や作業内容に応じて、対応する人や場所を柔軟に変えているのですね。もう一つの強みも教えてください。
もう一つは、うるるグループ自体がSaaS事業者である点です。
自らもSaaSを手掛けているからこそ、SaaS事業のニーズやKPIを深く理解し、的確な提案を行えます。単なるアウトソーサーのように具体的な指示を待つのではなく、チャーンレートが向上するカスタマージャーニーを考え、要因を仮説立て、その対策を提案します。
そもそも、うるるは「シュフティ」のクラウドワーカーを活用した独自のビジネスモデル、“CGS”を構築し、各事業(SaaS)を創出・成長させてきました。
『サービスのクオリティやスピードの担保のためには“人力”が必要になる』という仮説のもと、サービスの業務プロセスに“人力“を組み込むことで、サービスのクオリティやスピードを確保し、ユーザー満足度の向上やチャーンレートの低下を実現させています。
祖業であるBPO事業と、SaaS事業両方の知見と経験を持っており、さらにはうるる独自のビジネスモデルCGS自体がBPaaSそのものであることを踏まえると、うるるはBPaaSの分野におけるパイオニアといえるのではないでしょうか。
幅広い業界のSaaSの支援を
―たしかに、これまでうるるで提供している「NJSS」や「fondesk」についても、ITと人の力が活用されたBPaaSといえますね!
では最後に、「うるるBPO」の今後の展望について教えてください。
「うるるBPO」は単なる作業支援にとどまらず、日々の運用やCS、チャーンレート改善までトータルでの支援を可能としています。
BPaaS化は、経理や法務領域のSaaSから広がりを見せましたが、今後は幅広い業界でBPaaSのニーズ拡大が予想されます。今後はニーズの拡大に合わせ、不動産業界や建設業界、病院、教育など、様々な分野で、「うるるBPO」が持つ価値をそのままに、支援の幅を広げていきたいと考えています。
「うるるBPO」では今後も、BPaaS化の支援を通じて、SaaSの持つ可能性を最大限発揮させ、人手不足が深刻化する日本国内のDX推進を後押しし、うるるグループのビジョンである「労働力不足を解決し 人と企業を豊かに」の実現を目指していきます!
▶「うるるBPO」代表、桶山によるBPaaSについての解説記事はこちら
https://www.ix-plus.com/article/column-090/
▶「うるるBPO」による「SaaSを利用した業務の実態調査」はこちらhttps://www.uluru.biz/news/14077