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2023/10/31

一人ひとりのコアラーとていねいに向き合いながら、成果にとことんこだわっていく【シナプスアワード2023受賞者インタビュー】

2023年10月に開催された「ULURU Synapse Award 2023」では、4名の社員が「優秀なコア」として表彰されました。

今回は「ルーキー・コア賞」を受賞した高樋詩織さんのインタビューをご覧ください。

<シナプスアワード2023について詳しくはこちら>

ルーキー・コア賞に選ばれたのは、NJSS事業本部 カスタマーサクセス1課 チーム1 チーム長 高樋 詩織(たかひ・しおり)さん。受賞の所感をはじめ、コアとしての活動、シナプス組織の中で実現したいこと、さらには仕事観まで、大いに語ってもらいました。

<受賞理由>
コアラーが部門方針を理解し納得して働くことができているかに深く気を使い、1on1などを通じて気になる点などを細かく確認し、方針の背景まで正しく伝える姿勢。 また、常により良くする、仕組み化する、工夫する、振り返ることをチームとして大切にするだけでなく、チームを牽引するため、自身も学びの手を止めない姿勢が、「周りへの好影響を生み出した」と、評価されました。

 

生粋の馬好き!東京競馬場にて

<高樋詩織さんプロフィール>
2018年新卒。前年10月から学生インターンとして、うるるにジョイン。当時から現在に至るまでNJSS事業本部にてカスタマーサクセス担当。昨年10月にはチームを束ねるリーダーに。今年4月からはコアとしても活躍。東京都出身。
趣味:馬を観ること、マージャン
特技:社内イベント開始前に表示される「あと何分」の絵を描くこと
座右の銘:何事も先行逃げ切りは展開に左右されない

意識したのは、納得してもらい行動につなげてもらうこと

私の所属するNJSS事業本部カスタマーサクセス部は、入札情報速報サービス『NJSS(エヌジェス)』を契約いただいているお客さまに、いかにサービスを継続してお使いいただくかをミッションにしています。部内はお客さまの業種や入札経験の有無に応じて三つの課に分かれており、私は一課に所属し、昨年10月からは三つあるチームの一つをチーム長として任されています。

コアになったのは今年4月からです。研修で学んだことを実直にメンバーに実践するなど、まだまだ手探りの日々です。シナプスアワードの受賞ラインに乗るにはもっと頑張らなければならないと思っていたので、ルーキー・コア賞が決まった瞬間は、「マジか!」と、ただただ驚いていました。

コアとして意識していたことは大きく二つあります。

一つは、コアラーの納得感を大切にすることです。とはいいつつ、この納得感は、以前は私の弱みでした。自分が考え、落とし込んだ施策であればゴリゴリ動かせるのですが、自分以外の発言や施策には、「なぜ、これをやるのだろう?」「こっちの方がいいんじゃないの?」のような疑問や迷いが少しでもあるとためらいが生まれ、ギアを踏み込めずにいたのです。

実際、上司からも「施策の推進力が納得感に左右されている」と指摘され、越えなければならない壁だと感じていました。そう認識してからは、「相手の考える理想と自分の考える理想は、どこで重なるのか? 自分の考えに組み込むとしたらどこが最適なのか?」と考えることを心がけ、自分ごと化できるまで相手に聞くことを実践しています。

コアになってからは、コアラーもまた自分のように考えているという前提に立ち、コアラーに不満や不安が生まれないよう施策の背景までていねいに語り、誰もが100%納得して取り組めるように努めています。

もう一つは、理路整然と伝えることです。これは研修で学んだフレームワークが大いに役立っています。事業部の方向性と戦略から、カスタマーサクセス部のミッションを落とし込み、さらに一課1チームの役割まで分解する――というブレイクダウン型の伝え方は、コアラーに理解してもらいやすく、行動への反映のしやすさもあると考えています。

「納得感」と「理路整然と伝える」。

この二つをうまく連動させることにより、施策の成り立ち、課題とミッション、自分たちの取るべきアクションがコアラーにも浸透し、実践へとつながっていったように思います。その結果が、ルーキー・コア賞に結びついた、と考えています。

なお、コアラーの立場からは、コアがフィードバックしやすい雰囲気をつくることを意識しています。たとえば、「さっきのミーティングも遅れましたよね?笑」「お昼食べましたか?」「ずいぶんと予定が詰まっているじゃないですか!」のような、大ざっぱなフリをあえてすることで、コアに気持ちを緩めてもらいたい思いがあります。

というのも、1対1の業務MTGは最初から空気が重たいこともありますし、一つ前の会議で緊張感あるやりとりがあったのならその空気をリセットしてもらいたい、そういうことを考えてのことです。

アクシデントは、成果を上げることでしか挽回できない

私の考える組織のあるべき姿は、成果を生み出すことです。NJSS事業本部であれば、これは「利益」にあたります。そのためには、仕事へのモチベーションとやりがいを感じられる状態でいることが大前提です。

たとえば私は、仕事で辛いことがあったとき、その鬱々とした気持ちは良い仕事をすることでしか昇華できません。プライベートをいくら充実させようとも仕事で感じた辛さはなにも変わっていないんですよね。だからこそ、成果を上げることが第一であり、成果がまたモチベーションや、やりがいを生むのだと思います。

この成果を生むにあたり、コアラー一人ひとりが、どのようなキャリアパスを描いているのかを知り、応援することもベースになると考えます。実際、1on1の席では具体的な目標像を掲げてもらい、そこからバックキャストして現状を把握し、「足りないものをどう埋めていこうか」と発展させることは多く、同時に会社のビジョンとリンクさせていくことも意識しています。こうした対話の中で、自分の成果が今にどうつながっているのか、私自身の経験を話すこともあります。

ただ、新卒1、2年目のコアラーの中には、自分のキャリアがどのような時間軸で進んでいくのかピンと来ていない人もいるため、「将来、どうなっていたいのか」のように抽象度の高い聞き方をしたり、「カスタマーサクセス部の一員としてどこに注力していきたいのか」のように近視的な視点で話したりすることを心がけています。

カスタマーサクセス部の成果は、いくつかのKPIの計算式で表すことができます。どのKPIを増やすのかについて考えていくことがカギを握ると考えていますが、結局はお客さまの課題を正しく把握すること、それに対して適切な対策を打つことの二段構えを押さえていれば、自ずと成果は生まれるものです。

そうなると、メンバーの能力をさらに伸ばし、一人ひとりが成長を実感できるようにすることが私の役割になると思っています。これが実現できた先は、各メンバーが自発的に自由に考え業務を進めている状態が理想です。たとえ失敗したとしても成長につなげられる種は拾えるはず。まずは今期の目標を達成して会社の成長につなげ、メンバーと一緒に自分たちの成長を喜び合いたいです。

利益の先に思いを至らせ、成果にこだわっていく

仕事をするうえで大切にしていることは三つあります。

一つは、私の座右の銘でもある『何事も先行逃げ切りは展開に左右されない』の実践です。普段から、「これがやりたいです」「あれもやりたいです」という意思表示は、すぐ行うようにしています。そうすることで、「高樋が先に手を挙げていたよね」「高樋が興味あるって言っていたよね」のように、誰かのアンテナに引っかかる可能性が高くなると思うからです。

これは競馬やマージャンで感じたことでもあるのですが、ビジネスもしかり。最後に逆転することは本当に難しい。ならば、コツコツと勝ち点を取り、最後は逃げ切るほうが成功の確度は高いと感じます。

二つ目は、上司に思考を丸投げするのではなく、自分で考え、自分の意思を持つことです。「どうしたらいいですか?」ではなく、「こうしたいのですが、いいですか?」のスタンスでいるからこそ、仕事は楽しいのだと思います。

三つ目は、NJSSのサービスを縁の下で支えてくださっているワーカーさんに思いを馳せることです。これは入社以来、一貫した思いです。ワーカーさんの中には、ひとり親世帯の方、子育てをしながら社会参加している方、事情があって外に働きに出られない方など、さまざまな事情を抱える方がいらっしゃいます。こうした方々に安定した生活を送っていただくためにも、私たちは利益を出していかなければなりません。

大学時代にジェンダーや社会階層について学んだことから、就職活動も社会問題の解決に寄与できる会社を軸に行っていましたが、うるるの事業は私のこの思いと重なっていると感じます。さらには、この思いの実現が成果や利益につながることを気づかせてくれた当時の上司に、とても感謝しています。

ルーキー・コア賞は、フォロワーシップに助けられ、手にすることのできた賞だと思っています。メンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。

受賞時のチームは半分以上のメンバーが年上で、「やりづらいですよね」と、本人たちや周りから言われていました。けれども、「どうありたい」「何がしたい」という希望は社会人歴が長い人ほど明確であり、それらに対して「いいですね」と賛同しながら、推進する方法やアイデアを一緒に考えていく工程は、とてもやりがいがありました

その後は、新チームを任され、メンバーも一新しました。私も気持ち新たに、成功事例に学び、新しい試みにも挑戦しながら、引き続きコアとしての活動を進めていきたいです。

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