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2023/06/06

専門性がないから…と臆さない。事業の成長のために真摯に向き合うマーケターの挑戦【うるフェス2023受賞者インタビュー】

2023年4月に開催された「ULURU Ayers Rock Festival 2023」では、12名の社員が一年の活躍が認められ表彰されました。

今回は「fondesk事業年間MVP」を受賞した井旗丈さんのインタビューをご覧ください。

<「ULURU Ayers Rock Festival 2023」について詳しくはこちら>

ー「マーケティング」から事業の成長を牽引

2022年度fondesk事業年間MVPを獲得したのは、3月末までfondesk事業部カスタマーリレーション課のマーケターを務めた井旗丈さん。「fondesk」というプロダクトのマーケティングを一手に担いつつ、マーケとセールスの関係性も強固に構築し、fondesk事業部全体の拡大に寄与しました。

<受賞理由>

毎月の広告宣伝費を、デジタル・オフライン・新規ツール利用などにバランスよく振り分けて、新規・既存施策のPDCAを丁寧に実行してくれました。今期から本格導入したHubSpotは、うるるにとって初導入でしたが、独力で設定・運用整備を担当し、チームの基盤づくりに尽力。部門のマーケティング活動を量・質の両面から、最も高いパフォーマンスで支えてくれたことが表彰理由となりました。

今年の4月から、新卒入社5年目というスピードで管理職も任されている井旗さん。どのように日々仕事と向き合っているのでしょうか。お話を伺ってきました。

<井旗丈さんプロフィール>
2019年うるるに新卒入社。2022年度はfondesk事業部のカスタマーリレーション課の中でマーケティングを担当。担当者は一人という状況の中で、デジタルマーケティングやセールスで使用するシステムやフローの構築などを担当。2023年度からはOurPhoto株式会社ビジネス開発部でマーケターを務める。趣味は横浜の開拓、特技は槍投げ。座右の銘は「自分に勝つ」。

ドイツで出会った友人と

ー事業や仕事、人と真剣に向き合う

この度は、fondesk事業部MVPという素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます!
受賞したというお知らせを聞いた時は、とても嬉しかったです。

実は毎年、MVPのような賞が受賞できるくらい大きな挑戦をすることを目標に掲げていました。
その目標の通り、毎年新しいことに挑戦を続けてきましたが、昨年度は特に苦労もした分、自分自身にとって大きく成長できた1年だったのかなと思います。
そんなタイミングでMVPを受賞することができ、更に自信に繋がりました。

fondesk事業部では、カスタマーリレーション課の中でのマーケティング担当者として、デジタルマーケティング全般に取り組みました。
集客するところだけに閉じず、いかにfondeskに興味を持ってもらうか、fondeskのユーザー獲得に繋げるかという観点で、セールスとも連携することが必要不可欠でした。

例えばリード獲得した顧客をステータスごとに区分けしたり、どのフェーズの顧客に対してナーチャリングを行うかを計画したり。
マーケティングで集客できた顧客が、fondeskを最大限活用するユーザーになるまでの一連の流れを設計する部分に注力しました。

その過程ではセールスチームと活発な議論を交わすこともありました。
自分自身、fondeskやセールスなどに関する専門性が周りの先輩方より不足していると感じていたので、「こんなことを伝えて不快に思われないかな」「納得されないんじゃないか」と不安になることも。

でも、事業の成長のためには、立場やキャリアに関係なく、言わなければいけないことは言う。
嫌われてもいいから、伝えるべきことは伝える。
そう決めて、いつも議論の場に覚悟を持って立つようにしていました。

幸いうるるの皆さんは、僕が若いからと言って意見を蔑ろにするような人ではありません。
議論が盛り上がるのも、メンバー一人ひとりがうるるやfondeskに真剣に向き合っているからこそ。
お互いが真剣に向き合ったからこそ、良い仕事をすることができたと感じています。

昨年度、特に大きな課題だったのが、無料トライアル集客に繋がるチャネルを発見すること。
fondeskは、単なる電話代行という特徴だけでなく、いくつかポイントとなる点があります。
顧客の立場が違えば、最もメリットだと感じる点も異なるもの。
だからこそ、どこにどんなステータスの顧客がいるのか、どういう伝え方をすれば最もメリットを感じてもらえるのか、といったことを抽象化し、定期的に無料トライアル顧客を獲得し続けられるようなチャネルを見つけることが重要です。

今もまだ最適解を見つけられたわけではありません。
そもそも「お客様からの問い合わせは自社で直接受けるべき」「今も電話を自社内で受けることが当たり前」という会社が多い中で、どうすればその風潮を変えられるのかというのは、とても難しい問題です。
一つひとつ具体的な事象を抽象化しつつ、課題に向き合っていくしかないと考えています。

ー仕事で大切にしていることと、これからありたい姿とは

僕が仕事において大切にしていることは大きく分けて三つあります。

一つ目は、自分が生み出しているアウトプットの再現性を高めること
マーケティングとは、単に集客をすることを指すのではなく、継続的に売れ続ける仕組みをつくることだと認識しています。
自分が広告を回している間はうまく集客できていたけれど、担当者が変わると集客できなくなったとなれば、マーケターの仕事としては不十分。
自分がいなくなったとしても、集客ペースが落ちず、誰でも対応できる仕組みをつくることの方が肝です。

そのためには、具体的な事象に場当たり的に対処するのではなく、抽象化して共通点を見つけること。
そして、流れを俯瞰してみて、どこが詰まっているポイントなのかを見定め、対応策を講じることが必要です。
加えて、僕はITツールの活用は比較的得意な方だと自負しているので、システムの自動化も積極的に取り入れることにしています。

二つ目はインプットを怠らないこと。
僕自身、いわゆるZ世代と言われる年代ですが、Z世代の文化についていけている自信は全くありません。(笑)
世界の変化はとても早いので、諦めてしまうとただコンテンツを消費し続けるだけの人になってしまうという危機感があります。
だからこそ、さまざまな情報を積極的にインプットし、自分でもアウトプットしてみることは非常に大切だと思います。

マーケティングに関して言えば、以前はとにかくたくさんの情報を集めていましたが、「このメディアには良質な情報が集まっている」といった勘所が働くようになってきたため、今は情報の取捨選択ができるようになってきました。
その中でも特に重要視しているのが誰かの体験談です。
体験談と言っても、具体的な事象だけに留まらず、より抽象化して、再現性のある情報を集めるようにしています。

三つ目はオールラウンダーでいること。
これは、何かひとつ特筆すべき強みがほしい、専門性がほしいという話とは逆行するように感じられるかもしれません。
ただ、自分のこれからの人生を捉えた時に、今学ぶべきことの範囲を狭めてしまうと、つまらない人間になるのでは、と感じたことがありました。
加えて、ずば抜けて高い専門性を身につけるより、事業運営において、何か隙間があるところを埋められるような人間になりたい、とも。

いま、AIツールの進化が話題になっていますが、マーケティングの現場でもその流れをひしひしと感じています。
昨年度を考えても、AIツールに学習をさせて、自分は意思決定をするという場面が増えました。
こういった流れを考えても、自分にしかできないことを持つのではなく、専門性の部分はAIなどデジタルな力を活用しつつ、僕自身は意思決定や方向性の決定などを思考する方に役割を発揮するべきかなと感じています。

今期からOurPhotoに携わることになりました。
同じマーケターという立場ですが、fondeskがBtoBだったのに対して、OurPhotoはBtoC。
一般消費者が相手になるので、全くこれまでとは違う商流になり、fondeskでは有効だった見立てが効かないことも多くあります。
難しさも感じますが、同時にワクワクもしています。
もともとBtoBだけでなく、BtoCのマーケティングにも挑戦してみたいと思っていたので、自分の今までの経験も活かしつつ、そこに捉われすぎることなくフラットに課題に向き合っていきたいと思います。

また、より中長期的な自分のありたい姿を考えると、うるるの中で新規事業をつくれて、その事業を伸ばせる人になりたいと思っています。
うるるに入社する時から、「新規事業を立ち上げられる人になりたい」というのは一つの目標です。
うるるにはロールモデルとなるような先輩方もたくさんいるので、仕事へのスタンスなどを学びつつ、自分も早くその立場になれるよう、真摯に向き合っていきたいと思います。

改めて昨年度を振り返ってみると、大変なこともたくさんあって、自分に勝たなければならなかった場面もたくさんあったなと思います。
人間誰しも、甘えてしまったり、思うように行動できなかったり、自分に負けてしまいがちな部分があるもの。
そんな自分の悪い部分に向き合い続け、自分に勝ち続けることを積み重ねていった結果が、MVP受賞に繋がったのかなと自負しています。

もちろん、fondeskチームのみなさんの協力があったことも欠かせません。
マーケター担当は一人という中でも、カスタマーリレーション課やセールス課のみなさん一人ひとりが僕と真摯に向き合い、一緒に仕事をしてくれたことが何よりも結果に繋がったと思います。

fondesk事業部は離れてしまいましたが、本当に得難い経験をたくさんさせていただきました。
その経験を活かしつつ、今後はOurPhotoをもっと成長させていきたいと思います。
本当にありがとうございました!

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