考える、考え抜く。コアラーの将来に馳せたマネジメントでプロジェクト型組織を成功に導く【シナプスアワード2024受賞者インタビュー】
2024年10月に開催された「ULURU Synapse Award 2024」では、4名の社員が「優秀なコア」として表彰されました。うるログでは、受賞者の声を順次お届けします。最後に登場するのは、「ゴールド・コア賞」を受賞した名越弘樹さんです。
名越さんにとって、うるるは2度目の入社。しかも勤務先は大分県、それも新拠点立ち上げの中心人物としての登板です。「大好きなうるるの期待に応えたい」。その一心でメンバーとともに切磋琢磨してきた現在、新拠点は順調な稼働をみせています。
この過程のなか、名越さんがもっとも意識したのが「考える」こと。コアラーに常に問いかけ、常に課題を課し、組織を考える集団へと育て上げました。
インタビューでは、拠点立ち上げの奮闘劇とともに、コアとしてコアラーとして、組織とその未来をどう考えているのか、大いに語ってもらいました。
<「ULURU Synapse Award 2024」について詳しくはこちら>
「シナプスアワード2024」栄えあるゴールド・コア賞に選ばれたのは、株式会社うるるBPO BPO事業本部既存事業部大分クリエイティブ課兼福岡クリエイティブ課 課長の名越弘樹(なごし・ひろき)さんです。
受賞理由
メンバーに自主性を促し、考える力を引き出すリーダーシップを発揮しています。指示を与えるだけでなく、問いかけを通じて行動レベルまで落とし込み、成長をサポートしています。業務効率化や個々の成長を促進する具体的な指導も評価されており、結果だけでなく過程を丁寧に評価する姿勢が、チーム全体のモチベーションと成果につながっています。
名越弘樹さんPROFILE
2023年3月キャリア入社。株式会社うるるBPO BPO事業本部既存事業部大分クリエイティブ課兼福岡クリエイティブ課所属。2014年の入社の際は、幼稚園・保育園の写真販売システム『えんフォト』の立ち上げメンバーとして営業チームのリーダーを務めていた。現在は、大分BPOセンターを拠点にカスタマーサクセス業務に携わる。
趣味:歩くこと
特技:根拠のない自信
座右の銘:変化は進化
コアとして努力したポイントや大切にしていること:メンバーが自らに考えることができる環境。また、それが失敗したとしても賞賛できるチームを作りたい。
目次
プロジェクト完遂を通し、メンバーの成長に寄与
正直、大分は東京のオフィスと距離が離れていますし、そもそも自分の知名度もないと思っていたので、ゴールド・コア賞と聞いたときはびっくりしました。地方にいるビハインドをはねのけて受賞できたなんて嬉しいですね。会社からの「ちゃんと見ているよ」という気持ちが伝わってきました。
実は私、2014年に一度うるるに入社しているんです。以前からお付き合いのあった桶山さん(うるるBPO代表取締役社長 桶山雄平)、落合さん(同取締役 落合健二)にお声かけいただいたのが、そのきっかけです。
退職後は自分で会社を経営していたのですが、去年の3月に二人から再び連絡があり、「カスタマーサクセス業務に特化した拠点を立ち上げるから、また一緒に働かないか」と打診を受けました。私、入社する前も辞めた後もうるるが大好きなことに変わりはなかったので、この誘いは素直に嬉しかったですね。「私に期待してくれるのであれば、やってみよう」と二度目の入社を決めました。私がジョインすれば、うるるBPOの目指す世界に近づけるんじゃないか、ということもやりがいに感じました。
ただ、実際はとても大変でした。ですので、組織論を深く考える余裕は無かったというのが本音です。だからこそ、このプロジェクトをなんとか成功させたい気持ちでつくった組織が評価されたことの喜びは大きく、 “目的のための手段”というビジネスの本質を捉え、プロジェクトを軌道に乗せられた嬉しさもひとしおです。
コアラーの成長のため、考えることを徹底
プロジェクトを動かすにあたっては、『シナプス組織』を唱える前段にある「考えること」を大事にしました。これは考えるクセが付いている人と指示待ちの人では、30代40代になったときに圧倒的な差が付くことを私自身が多くのビジネスパーソンを見るなか、感じていたからです。
一般社員や若い社員のみなさんも、いまは上司に言われたことを遂行していれば、それなりに結果が出て評価もされているかもしれません。ただ、その先のキャリアステップを踏んだとき、そのままではきついだろう、と考えています。
そのため、コアラーのみなさんには考えることができる環境、もっというと考えざるを得ない課題や宿題を出すことを意識していました。そして、1年半が経ったいま強く感じているのは、チームの成長です。今回のプロジェクトが立ち上がって半年くらいは、私のほうでああしよう、こうしようとやっていたんですが、その先はある程度任せたところ、「こういう改善がいいんじゃないですか?」「私はこうしていましたが、皆さんはどうですか?」のような話が飛び交うようになり、コミュニケーションも活性化されたと感じています。
受賞時にもらったコアラーからのコメントにもこのことを書いてくれた人がいたので、嬉しかったですね。
目の前の壁をもポジティブに乗り越えながら、イキイキと働く
組織のあるべき姿ですが、「イキイキと働く」ってとてもいい言葉ですよね。「イキイキ」だけでは楽しさがフォーカスされるんですがそうではなく、つらいことなど目の前の壁をポジティブに乗り越えようとしている状態がベストだと思っています。組織に所属する人がどれだけイキイキと仕事ができるかで、そのチームの強さが決まると思っています。
その点、大分センターのメンバーはいつもポジティブでいようと頑張っています。その源泉は、「信頼できる人のためなら」「好きな人のためなら」という強い思いにあると感じています。大分センターの立ち上げという非常に責任の重いミッションを前に、誰か一人でもネガティブになったらこの組織は終わってしまう、のような緊張感のなか本当に歯を食いしばってここまでやってきました。
人には、向き合う相手が自分だったら頑張れないことがときとしてあると思うんですが、組織のため、チームみんなのために全員が心を合わせてやってきたことが、ポジティブさとして表れているように思っています。
また、コアラーの立場では、コアである落合さんの私に対する期待は何かを常々考えていますし、その期待に応えたい、応えなければならないとも常々思っています。
大分センターを立ち上げるときに言われたのは、「立ち上げを成功させて、誰も辞めない組織をつくって」という、とても抽象的なものでしたが、むしろ課長レイヤーならこの言葉を汲み取り、何を期待されているのかを自ら考え、実行して答えを出していかなければならないとも思っています。
そんな私の仕事の哲学は三つあります。一つは、「強いリーダーであること」です。私が会社に何も物を言えないようなコアだったらコアラーが苦労すると思っているので、私自身が結果を出し評価されることでコアラーを守ることを強く意識しています。二つ目は、「人のせいにしない」。これをすると成長がないからです。そして、三つ目は、「考える組織」です。考えない人ならば、“その人”である必要がありません。脳みそを持って生まれたからには、考えることは必要だと思っています。
次の目標は「ゴールド・コア賞」2連覇
うるるに戻ってきて1年半が経ちますが、いまとなっては良い選択をしたなって思います。上述した「人を裏切らない」「人のために」という思いは、仕事のモチベーションになるものの、自分を追い詰めてもしまうんですね。
私の場合、「立ち上げに失敗したら、大好きなうるるに迷惑をかけてしまう」「落合さん、桶山さんの顔に泥を塗ってしまう」のような切羽詰まった思いがあって最初の半年間はきつかったんですが、乗り越えられたいまは、うるるに戻ってきて間違いはなかった、と思っています。そのうえ、ゴールド・コア賞も獲得できて、本当にびっくりと嬉しいに尽きます。
次の目標は、「ゴールド・コア賞」2連覇です。過去に前例がないと聞いていますが、それならば、なおさらねらっていきたいですね。