CULTURE
2024/03/04

事業の垣根を越えて有機的に結びつく。代表・星に「うるるの成長を期待させる」と言わしめた、チャレンジの舞台裏に迫る【第三回 ULURU Adventure Cup 優勝者インタビュー】

3回目となる『ULURU Adventure Cup』を、2024年1月に実施しました。当日は、ファイナリストに選出された8組がそれぞれ「チャレンジ」をテーマに熱いプレゼンテーションを繰り広げました。

本記事では、グランプリに選ばれたNJSS事業本部 橋口拡和(はしぐち・ひろかず)さんのインタビューをお届けします。

▼「第三回 ULURU Adventure Cup」について詳しくはこちら

うるるが提供する、入札情報速報サービス『NJSS(エヌジェス)』を運営する中で、企業規模によって落札実績価格が異なる点に着目した橋口さん。企業の入札実態を深掘りすることでビジネスチャンスにつながると考え、行動に移しますAdventure Cupでは、その思考とプロセス、そして成果をつまびらかにしてくれました。

「業務とプレゼン準備を両立することは大変だった」と振り返る橋口さん。
モチベーションを保てるようAdventure Cupが自分たちの業務に好影響をもたらす場にしようと、チームで共通認識を持ち、臨んだと言います。それは一体何だったのか?そして、橋口さんにとってチャレンジとは? いろいろと語ってもらいました。

<橋口拡和さんプロフィール>

2014年11月入社。

現在は、NJSS事業本部入札業務支援チームで、エンタープライズセールスを推進中。

休日の主な過ごし方は、「家族とお出かけ」

趣味は、サッカー観戦。最近は子どもと釣りに行くことも。座右の銘は、「無知は罪」「思い立ったが吉日」「やってみせ」。

過去のうるる社内イベントにて出し物をする橋口さん

グランプリ受賞の気持ち

このグランプリはNJSS事業本部のみなさんの支援が無ければ、実現できなかったことです。まずは私たちの業務にかかわるすべての方に感謝をお伝えします。と言いつつ、実は優勝するなんてまったく想像していませんでした。

プレゼン中は、目の前にいる人たちの反応を見る余裕もなく、手応えが何なのかすら分かっていなかったように思います。ですから、グランプリに決まったとき、「え?私ですか?」が真っ先に出てきてしまいました。

ただ、slackを見ると、「分かりやすくてとても勉強になった」「入札支援チームの業務の解像度があがった!」「感動した!」など熱いコメントが多くて驚きました。みんなの目にはこんなふうに映っていたんだなって思うと、とてもうれしい気持ちになりました。

入札業務支援チームが「NJSSの新しい収益源をつくる」チャレンジ

私は入社以来、NJSS事業本部に所属しています。現在は、既存のお客さまの中でも大手企業さまにフォーカスを当て、NJSSを利用される中で抱く課題を解決していくことが主な仕事です。企業規模が大きくなればなるほど、課題は広範になります。そこで、うるるの強みの一つであるBPOという手段で課題解決に挑もうと提案活動を行っています。

Adventure Cupでは、その活動のプロセスをチャレンジとして発表しました。
テーマは、『エンタープライズセールスへのチャレンジ』。少人数かつ短期間で、一定の成果を出したところが最大のポイントであり、その成果を評価してもらえたことが優勝につながったと思っています。

ただ、Adventure Cupの審査基準を改めて見ていると、正直、工夫ポイントは弱かったと思います。短期間で売上をスケールさせることをチャレンジに置いていたので、『思い立ったが吉日』というか、とにかくひらめいたものを矢継ぎ早に、四の五の言ってはいられないくらいの勢いで実行してはトライアンドエラーを繰り返していました。そんな状況なので、「これらは工夫といえるのか」と考える時間すら惜しいくらい。

プレゼンをする上でこのウィークポイントをカバーするのに奏功したのが、数字のインパクトを使ったことです。プレゼンのタイトルに、『入札BPO』の実現によって目指せる「売上成長率3000%」を加えました。このパワーワードを戦略に使ってよかったと思っています。

Adventure Cupを『入札BPO』のPRの場に 

NJSSとうるるBPOのタイアップによって、大企業の入札にまつわる煩雑な業務をサポートする『入札BPO』の構想が湧いたとき、事業部の垣根を越えて協働するなんておもしろいと思いました。けれども、ピンと来ていない人も事業部内に少なからずいて。

私としては、そこがもどかしくもあったのですが、私たち以上に『入札BPO』に思いを馳せている人はいないのですから、同じ物差しで計るのは良くないなと思い直しました。それと同時に思ったのは、「これは知ってもらえるチャンスだ」ということ。ですから、Adventure Cupへエントリーした目的は、NJSS事業本部の人に『入札BPO』を知ってもらうことを一番に置いていました。

ただ、Adventure Cupの準備は大変でした。営業は私と高田さんの二人だけなので、私がプレゼンの準備に追われているあいだ、高田さんは孤軍奮闘していることになります。私はそれがずっと心に引っかかっていて、早く当日が来ないかなって思っていました。
けれども、そんな気持ちで臨んでも良い発表はできないし、負の感情がプレゼンにも表れてしまいます。だから、Adventure Cupを、自分たちの取り組みにも還元される場にしようと考えました。

その還元策ですが、『入札BPO』を知ったうるるのみんなに、伝道師になってもらうことです。取引先をはじめ友人や知人の方に、「そういえば、ウチの会社の事業でね……」と、何かの折に話してもらえることを期待しています。そうなると、私たちとしては、もう万々歳です。これを実現できるのかどうかは今後の展開次第ですが、お客さまの事業も助かるし、会社の数字も伸びるのだから、私たちにとって一番の成果になると思っています。

橋口さんが語る「チャレンジ、とは」

私は、現状維持は衰退と同義だと思っています。NJSSは入札業界をけん引してきたサービスである一方で、技術力のある同業他社が付加価値の高いサービスを打ち出したり、プロダクトの改善に日々努めていたりと市場が活発になっている現状があります。

それに対し、これまで長年NJSSに携わってきた私の中には強い焦りが常にありましたが、これは事業部のみんなも少なからず抱いていた感情ではないでしょうか。この「現状維持」を打破することが、イコールチャレンジなのかなって思います。

この私のチャレンジは、うるるとどう繋がるのか――。
難しい問いですが、私の発表に対するコメントの中に、「顧客の課題に向き合う、という発言にハッとさせられた」というものを見つけたとき、私が伝えたいメッセージが届いたと感じました。

この世にあるあらゆるプロダクトはすべて、お客さまの課題を解決するために存在しているものです。だからこそ、「自分たちのプロダクトがお客さまの課題を解決するんだ」「お客さまの抱える多種多様な課題に立ち向かっていくんだ」っていう思考回路を全社員が持っておく必要があるし、現状維持を打破しようという考えはそこから生まれるものだと思っています。
こうした思いこそが、うるるのビジョン『世界に期待され、応援される企業であれ』につながるはずです。

例えば、お客さまから、「NJSSでは課題解決できないから」と解約されそうなとき、「あ、そうですか」と思うのか、「その課題が解決できるのなら利用し続けてくれるかも」と思うのかでは大きな差があります。後者のように考えれば考えるほど、うるるのビジョン達成に近づきます。もちろん、誰かがチャレンジを続けている裏には、影で支えてくれ存在のいることへの感謝はもちろん持ち続けていたいです。

私たち、入札支援チームが猪突猛進でやれているのも事業部のみなさんの協力があってこそ。お互いへのリスペクト、そして現状維持=危険という認識のもと、未来に向かっていければ、うるるの成長スピードはもっともっと早まると思います。そもそも、私たちが掲げているビジョンや理念は壮大なので、止まってなんていられません。

少しの人の琴線に触れればそれで十分 
そのチャレンジが、次のチャレンジャーを生むのだから

次のAdventure Cup出場に向けて、意欲を燃やしている人もいると思います。そのためには、そもそもの開催目的を理解しておくのは大前提ですが、何をチャレンジに設定するのか、何を目的に出場するのか、自分の軸をつくってから臨むことを強くおすすめしたいです。

加えて、社内にチャレンジを共有する場はあるべきだと思いますが、そのチャレンジの内容は大人数に響くものじゃなくてもいいと思います。「この人はこんなことで頑張っているんだ。だったら、私たちも同じ視点で頑張ろう」と鼓舞された人、「そういう発想があったんだね」と気付きを得られた人がチャレンジするきっかけになれば、Adventure Cupの目的の一つはそれだけで達成できていると思います。

新しいチャレンジャーを生み出すためにもたくさんの人にぜひチャレンジしてほしいですし、私がそうだったように達成感を味わってほしいと思います。

NJSSを必要不可欠なサービスにしていきたい

AIが日進月歩で進化するこの時代ですから、NJSSの存在価値も変わり続けることが重要になります。民間企業のみなさま、政府、自治体といったあらゆるところにNJSSの存在を知っていただき、「このサービスがあるから、事業がうまくいっているよ」と喜んでいただける状況をつくっていきたいです。

改めて、同じチームの高田さん及び木佐さんをはじめ、一緒に動いているメンバーには負荷をかけてしまったこともひっくるめて、感謝をお伝えしたいです。そして、NJSSのため、会社のためにベストを尽くし続けるNJSS事業本部のみなさんにも感謝しています。

繰り返しになりますが、私たちの成果はみなさんのサポートあってのものです。誰か一人でも欠けていたら、ここまで来ることはできなかったと思っています。何度でも感謝の気持ちを表したいです。

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