CULTURE
2023/10/03

データドリブンの基盤を作る!フルリニューアルの舞台裏【うるるン挑戦記】

みなさん、こんにちは。

今回は久しぶりの人気企画「うるるン挑戦記」連載として、NJSS(エヌジェス)事業本部の事業企画課で活躍する、米山と小西の対談をお届けします。

◆うるるン挑戦記とは?
うるるは”挑戦”を大事にする文化を持っています。そんなうるるメンバーの、挑戦的な取り組みや姿勢にフォーカスした連載企画です!

今回の挑戦者はこちら!

米山 友美子(よねやま ゆみこ)
・2019年6月キャリア入社
・NJSS事業本部 事業企画課に所属
・入社当初はNJSS事業本部のマーケティング部でCV獲得に向けた施策立案を担当。
・その後、Salesforce(セールスフォース)が導入されてからはSalesforceの運用構築を担当。
・2020年に事業企画課立ち上げと同時に異動し、引き続きSalesforceを担当。
・2023年5月に育休から復帰し、今は仕事と子育ての両立で日々奮闘中。
・飲み会が大好きだったが、妊娠してから1度も酒の席に行けていないので、早く参加できることを待ち望んでいる。

小西 紀継(こにし のりつぐ)
・2018年4月新卒入社
・NJSS事業本部 事業企画課に所属
・新卒1期生としてうるるに入社。NJSS事業本部に配属され、カスタマーサクセスを担当。
・2020年10月に事業開発部事業企画課に加入してからは、非営業面で事業部の成果最大化を支援。最近はSQLを習得してデータをどんどん可視化中。
・音楽が好きでレコード収集が趣味。

事業成果の最大化をミッションに、データドリブンな意思決定ができる基盤づくりにトライした2人。3年がかりで完了したプロジェクトに懸けた思いに迫ります。ぜひ最後までご覧ください!

事業企画課の役割とは?

小西

事業企画課はNJSS事業本部全体の成果最大化を支援するチームです。

 

NJSSのセールスメンバーが毎日使っている顧客管理システムであるSalesforce(セールスフォース)の整備や蓄積されたデータの分析、事業戦略立案の補助がメインミッションとなります。

事業企画課が組成された約3年前は「NJSS事業全体のどこに課題があるのか」「その課題をどうやって改善していけばいいのか」を考える事業フェーズでした。

 

すでにSalesforceを導入していましたが、蓄積データの分析や業務改善にはまだデータ内容が不十分だったんですね。だからSalesforceの運用整備、抜け漏れがないデータの蓄積が急務でした。事業企画課はこういった背景で立ち上げられたんです。

米山
小西

現在は営業ツールだけに限らず、ユーザーの行動データ分析なども行い、そのデータを最大限活用できるようなレポートを社内に提供しています。

 

ページの閲覧状況やユーザーのお気に入り登録状況などのユーザーの利用状況を可視化しているので、セールスやCS(カスタマーサクセス)の方々の業務に役立ててもらっていますね。

突然のサービス終了で始まったリニューアル

先日、2度目のSalesforceリニューアルが完了しました。このリニューアルの発端はSalesforceのシステム側における大幅な変更です。

 

NJSS事業で使用するSalesforceの裏側では、膨大な数の自動化処理を実装してきました。自動化処理とは、ある項目にチェックを入れたら自動的に特定項目にチェックが入ったり、自動でレコードを作成したりする仕組みで、人為的なミスを防ぎ業務を効率化できます。

 

その自動化処理自体の作成ツールが「プロセスビルダー」です。このツールのメリットは、エンジニアでなくても自動化処理を作れること。実は3年前の1度目のリニューアル時に作成した自動処理のほとんどは、このプロセスビルダーで作ったものだったんです。

 

しかしこの度、Salesforceがプロセスビルダーの提供を23年10月で終了することになってしまったんです。そこでサービス終了後にも自動化処理が動くような改修が必要となり、2度目のSalesforceリニューアルプロジェクトが始動しました。

米山
小西

3年前から育休取得前の米山さんを筆頭にプロセスビルダーを使って自動化処理を組んできたので、サービス終了を知って「今までの努力がゼロになってしまうのではないか」と危機感を抱きました。

 

そんな中、米山さんが育休から職場に復帰されて、チームとして対応に乗り出したんです。

まずは既存の自動化処理を全て見直し、要・不要を判断しました。

 

次に処理に優先順位をつけて、新しい自動化ツールである「Flow Builder(フロービルダー)」へ順次置き換えていきました。

米山
小西

初めの自動化処理の見直しでは、どういった目的でどう動く処理なのかという背景理解を米山さんと時間をかけて行いましたね。

 

結果、移行が必要だと判断された自動化処理は105個にも達しました。

特に絶対にミスなく移行させなければならなかったのは、商談を獲得し受注させるタイミングの自動化処理ですね。

 

絶対に間違えられないフローだったので、かなりしっかりと検証しました。

米山
小西

Salesforceのデータは営業サイドだけではなく、うるるのIRにも使用される重要な数値です。ミスは許されません。

 

関連部署に、少しでも不具合があれば報告してもらって、早めに修正できるような連携体制を組んで慎重に進めました。

検証会も開催しましたよね。小西くんと日を合わせて出社して、2人で画面を見ながら「この動作を行うと項目がこう変化して、こういった処理が走っているはず」と一つひとつ検証していきました。

 

なかなか熱い温度感だったと思いますね。

米山

小西

「ここでこけちゃうとまずい」と2人で集中して取り組めましたよね。

 

当然、検証環境で確認しましたが、本番環境へリリースした後にもう一度、一緒に確認を繰り返しました。

3年前の経験が乗り越える力に

なぜ今回のリニューアルを乗り切れたかと考えた時に、実は3年前のフルリニューアルの方が断然つらかったのが大きいと思っています。コロナ禍で出社もできなくて。

 

小西くん、あの時大変だったよね?(笑)

米山
小西

実は私もそう考えていました(笑)

 

当時は私も事業企画課に異動したばかりで、米山さんも育休前で体調が万全ではない時もあったり。

でも協力してフルリニューアルを終えた時の達成感と見えた景色は、自分たちの自信になっていましたよね。

あの経験があったから、膨大な自動化処理をより良いものにしてFlow Builderに移行できました。

トライアンドエラーのスピードが上げられたのも成功要因の一つだと思います。

 

検証環境では問題なかったのに、本番環境ではなぜかうまくいかない!といった事態はどうしても起きると3年前に学んでいたんです。その際に慌ててタイムロスしないよう、エラー発生時の対応をあらかじめ決めておきました。

米山
小西

加えて、リニューアルの流れを言語化できていたのも1度目の経験を生かせたと思います。

 

現行の自動処理の棚卸し、優先順位付け、開発、検証という必要なプロセスを把握した上で、ゴールから逆算した今すべきことを常に認識できていたんですよね。

 

米山さんとも各プロセスの進捗率を共有できていたので「エラーが起きても時間にもリソースにも余裕がある。乗り越えられる」とモチベーションを維持できました。

 

米山さんはどう思いますか?

間違いなくその要因は大きいですよね。

進捗を常に可視化していたので、予期せぬ休みが発生したとしても達成できると思えました。

米山

リニューアルがもたらした変化

小西

事業企画課として、今回のリニューアルは協力体制の勘所を取り戻す良い機会になったなと思っています。

 

地道な作業や困難を2人で共有できたのは、今後のミッションを進めていく上で意味のある時間でした。

小西くんが言ってくれた通り、チームの結束力は強まりましたね。複数人で取り組む効率の良さや安心感を改めて実感しました。

米山

小西

事業部全体としては、Flow Builderへの移行によって組織全体の処理スピードが上がっています。3秒かかった処理が1秒で終わったり、画面が使いやすくなったり、思わぬ良い変化が起きています。

 

また、3年がかりでのフルリニューアルによって必要な情報が蓄積され、データドリブンな意思決定の基盤が構築できました。3年前に比べると、社内外に公表される事業内容に数値項目が増えてきたので、社内のみなさんにも気付いてもらえていればいいなと思っています。

 

一方で、事業部の運用体制に変化が起きないことが一番の成功とも言えるんですよね。今まで構築してきたフローが一つも崩れずに移行が完了している状態が、このリニューアルのゴールなんです。インフラ業務の伝わりづらい価値でもありますよね。

事業の財産であるデータをもっと活用したい

今後は事業企画課としての業務範囲を広げていきたいです。

 

例えば、営業サイドの業務フロー改善や数値分析、分析を基にした具体的な施策提案など、「事業企画課を頼れば困りごとを解決できそうだ」みたいなイメージを持ってもらえるように頑張っていきたいです!

米山

小西

守備範囲をどんどん広げていきたいですよね! 私は今後、入札案件情報を登録してくださっているクラウドワーカーさんの利用状況の可視化にも取り組みたいです。

実現できれば、担当者の頑張りを数値で把握できたり、登録ミスしづらいサービスへの進化にもつなげられます。

 

また、行動データと営業データを掛け合わせた分析もしたいです。「多角的に成長できそうだ」と事業部全体に感じてもらえるサポートができたらとも考えています。事業企画課が本当にやるべきことは何なのか、模索していきたいですね。

2人にとって、挑戦とは?

挑戦は成長だと思っています

 

最近、得意・不得意の範囲を自分自身で決めつけていたのに気付いたんですね。経験がなかったり、苦手だと思っていた業務に挑戦することで、まだまだ成長している感覚がすごくあって。

だから挑戦は成長だと本当に思いますし、今はわくわくしながら仕事ができています。

米山

小西

挑戦はその大小で評価されるものではなく、小さな挑戦をトライアンドエラーで繰り返すからこそ、大きな挑戦を成し遂げられるのだと考えています。

 

私の好きな言葉に「点滴穿石(てんてきせんせき)」という言葉があるんですが、まさにそうだなと。小さな挑戦を続けていけば、事業全体に貢献できる大きな力が生まれてくるんじゃないかなと思っています。

(小西がインターン時代にウルル現地で買ったステッカーとパシャリ! ※当時の記事はこちら

編集後記

データドリブンな事業運営に向けトライアンドエラーを繰り返してきた2人の、「まだまだやれることはたくさんあるぞ」と感じさせる力強さが印象的な対談でした。

事業は複数職種の人達の思いが重なって成果が生まれるのだと改めて実感した人も多いのではないでしょうか。

さて、「うるるン挑戦記」の連載はまだまだ続きます。

次なる挑戦者の紹介も、お楽しみに!

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