激変する組織で貫いた徹底的な相互理解。それは、自分の信じた道の照明だった【シナプスアワード2025受賞者インタビュー】
2025年10月に開催された「ULURU Synapse Award 2025」では、5名の社員が「優秀なコア」として表彰されました。うるログでは、受賞者の声を順次お届けします。
今回は「ルーキー・コア賞」を受賞した眞島新さんの登場です。
ちょうど1年前に入社した眞島さんを待っていたのは、組織改編真っ只中の環境でした。
コアとしてどのようなマネジメント観のもと、チームをまとめていったのか。その奮闘ぶりの舞台裏に迫ります。
<「ULURU Synapse Award 2025」について詳しくはこちら>
▼受賞理由
組織が目まぐるしく変わる中、メンバーに寄り添った丁寧なフォローを続け、チームをまとめ上げた功績を称えます。異なるドメイン知識を持つメンバーを一つに統合し、全員が同じ方向を向けるように尽力。多忙ななかでも一人ひとりと向き合い、心理的安全性を確保しながら、チームを力強く導いてくれました。
▼眞島新さんプロフィール
2024年10月キャリア入社。Govtech事業本部 開発部 体験向上1課の課長として、NJSSのサービスサイト、社内向けワーカーシステムの開発・保守・運用を担当。各方面からのフィードバックをもとにUI/UXの最適化を図ることで、NJSSの価値最大化を目指している。

趣味:キャンプ・犬が好き
特技:卓球
座右の銘:成長と貢献
目次
自分の信念が「ルーキー・コア賞」というカタチになった

思い返せば、入社すぐのSynapse Awardで、私は会社の一体感と組織を大事にする姿勢に圧倒されました。
そして、「こんな会社で優秀社員に選ばれる人は、きっとすごいのだろうな」と思っていたのですが、まさか1年後に自分の名前が呼ばれるなんて。
メンバーと一丸となって奮闘してきた日々を、彼らが認めてくれたこと、さらに他の人からも評価してもらえたことを心から嬉しく思います。
私がうるるへの入社を決めた最大の理由は、うるるスピリット――なかでも、「会社はホーム、社員はファミリー」に強く共感したからです。
相手を自分のことのように思える関係性を築けたら本当に素晴らしいと思いましたし、うるるでならこれまでの自分の力と経験を最も活かせる、と確信しました。
その信念が、ルーキー・コア賞というカタチになったことは、自分の信じた道に間違いはなかったと自信を持つことにもなりました。
マネジメントの根底にある「相互理解」と「時間投資」の哲学

私の部署は現在、組織が目まぐるしく変わる過渡期にあり、これまでもメンバーの入れ替わりやチームの合流にともなう業務範囲の拡大など、たくさんの変化を経験してきました。
役職がなかった頃は、コアラーとしてワーカーシステムに集中していればよかったのですが、半年後にはチームリーダー、そして今年8月からは課長としてマネジメントを期待される立場になったため、まずはメンバー間に混乱が生まれないように、業務の割り振りについてみんなで話し合う時間を設けたり、課の方針をしっかり定めたりすることを意識して行ってきました。
また、メンバーにはそれぞれ個性があり、バックグラウンドも違うため、同じ仕事を任せたとしても、取り組み方やモチベーションは変わってくると考えています。
そのため、一人ひとりの人となりを知り、私自身のこともまたメンバーに知ってもらおうと、1on1では業務や目標の話だけでなく、プライベートな話や雑談もしながら信頼関係を築くための土台づくりを行いました。
さらには、みんなと同じ目線を持てるように技術のキャッチアップも行い、「この人となら、一緒にやってもいいかな」と思ってもらえる人になれるよう努めています。
一方、プロジェクトが進むにつれ、認識にずれが出てきたときには、当人としっかり話すことを心がけました。
そのなかで、「私はこう思ったんだけど、あなたはどう?」「それって、こういうこと?」「これでいいんだっけ?」といった私からの問いかけに対し、しっかりとした答えがあればこのまま任せてみようと思えるのですが、あいまいな返事や、ただただ「頑張ります!」のような返しが来る場合には、しつこく話すようにしています。
誰もが忙しくしているので、メンバーからは「15分くらいでお願いします」と釘を刺されることもあるんですが、気付けば、1時間以上話し込んでしまうこともざらにあります。
これは、私がシステム開発においては認識を深く合わせることが何よりも重要と考えているからです。
システムは組み上げていくものなので、もし間違った認識のもとで進んでしまうと、手戻りには相当な時間がかかるだけでなく、メンバーのモチベーションや感情にもマイナスに作用してしまいます。ですから、「話を早く終わらせること」を優先した結果、相互理解を深められずに翌日に問題が起きるくらいなら、45分余計にかけてでも認識合わせをするべきという考え方をしています。
現在、私のチームでは4人のチームリーダーを立てて業務を分担しています。個人ではなく、チームで大きな価値を生み出そうとまとまる姿は、まさにうるるらしさの体現だと感じていますし、このチームだからこそ、結果につなげられるんだと思っています。
コアとして、コアラーとして、目指す姿は――

私にとって組織のあるべき姿とは、私とメンバーが同じ方向を向いている状態、誰もが納得感を持って業務にあたり、イキイキと働いている状態です。
シナプス組織論に基づき、双方向でやり取りを行い、何を考え、何をしなければならないのかを整理しながら目的に向かう。これを純度100%で継続できれば、おのずと方向はそろうし、イキイキと自分がやりたいことに納得感を持って仕事ができる状態になると思っています。
そして、会社の想いや考えを純度高くチームに浸透させていくうえでは、まずは上司の話を、上司の考えているとおりに正しく受け取ることを大切にしています。
そして、コアラーに伝えていく段階では、話の粒度を細かくし、自分なりの言葉に変換すること、大切な部分は3回繰り返すくらい“お節介に話す”ことを心がけています。
一方、わたしもコアラーとして、コアにボトムアップする際には、開発の現場にどういう課題や問題があるのか、コアにとって見えづらい点があることを前提に、ささいなことまで都度相談や報告するようにしています。加えて、システムや技術の中身をエンジニアと対等に話せないことには、コアに正しい情報を上げることができません。そういった意味でもエンジニアとしてのスキルアップを常に目指すことも大切にしています。
この先も、私の仕事の哲学である「初心を忘れない」を胸に、エンジニアとして、うるるのメンバーとして、謙虚にたくさんの学びを吸収していきたいです。
それから、私は、みんなが頑張ってくれたら、自分はもっと頑張っちゃうよって思うタイプなんです。これは全員が同じ方向を向くために必要な心構えだと思っているので、自分が一番頑張っていると、自分で思えるくらいに頑張っていきたいです。
Synapse Awardの参加を経て、会社や課の目指していることを改めてやっていこうと、決意を新たにしています。ルーキー賞を弾みにさらなる成長を遂げ、会社の発展に貢献していきたいです。あとは、この賞って一回きりではなく、なかには2回3回と受賞している人もいるんですよね。私もそれを目標にするとともに、自分のコアラーから、ルーキー・コア賞、そして、その先の賞に選ばれる人を輩出していけたらと思っています。