CULTURE
2023/04/14

【産後パパ育休を取得したセールス社員に聞いてみた!】育休中の過ごし方と復帰後の働き方について

昨年の10月より、育児・介護休業法における産後パパ育休(出生時育児休業)が施行されました。

「出生時育児休業」は、子どもの出生後8週間以内に従来の育児休業とは別に休業できる制度です。
(従来の「産休(産前・産後休業)」における産後休業のパパ版といえるものですね!)

実際に取得した社員に生の声を聞いてみました!

取得中・復帰後の過ごし方について、今後ライフとキャリアの両立を検討中の方の参考になればと思います。

プロフィール

長尾 慶太郎(ながお けいたろう)

・建築資材メーカーのルート営業を経験後、うるるへ入社
・現在はNJSS事業本部のカスタマーサクセス課に所属し、NJSSユーザーの入札市場での成功へ向けた導入支援、利用促進サポートに従事
・週末はNetflixでスラムダンクを息子と鑑賞(英才教育)

産後パパ育休を取得するまで

産後パパ育休を取得しようと思ったきっかけは?

妻から育休を取って欲しいと言われて、育休を取得すること自体は妊娠がわかった直後にはもう決めていたんです。第一子が産まれて1ヶ月後くらいに、2週間程度のお休みを頂きました

産後の女性の体は、交通事故にあったほどのダメージがあるといいますよね。特に第一子は不慣れななかでの子育てになるので、体力的にも精神的にもつらい時期には産後うつにも気をつけなきゃいけない。こういう情報を事前に聞いていたので、僕自身も最初は一緒に育児をスタートできたらいいなと思っていました。早い段階で、「育休取ろう!」と決めていました。

産後パパ育休の期間やタイミングは、どうやって決めましたか?

あまり一般的ではないかもしれないですが、僕たちの場合には産まれた後の計画を、事前にきっちり話し合っていました。色々なサポートの予定を埋めていったところで、どうしても空いてしまった期間があって。逆算してその期間を育休にしようと決めた形です。

12月中旬に産まれてから、年末年始休暇が明けるまでは、妻のお母さんが来て一緒に子供の面倒をみてくれることになっていました。そして出産前に予約していた産後ケアホテルの予約が取れていた日が少し先だったんですね。妻が産後ケアホテルに入るまでの間の2週間は妻と子供をサポートできる人がいなくなってしまうので、僕が育休を取ろうと決めました。

この計画については夫婦ですごく話し合った気がします。なかなかスケジュールが定まらないときに、多少のケンカはしましたけど(笑)

産後パパ育休を申請するとき、どんな心境でしたか?

正直、会社やチームへ育休を取りたいと伝えるのは抵抗がありました。というのも、CS(カスタマーサクセス組織)にはまだ育休取得実績がなかったですし、特に1月はCSが忙しい時期だというのもあり、そんな時期に休んでしまって大丈夫かなという不安があったんです。

でもチームリーダーや課長に「育休を取りたいんです。」と話してみたところ、「全然問題ないよ。取ればいいじゃん」「絶対取った方がいいよ!」と後押ししてくれて、あっさりOKでした。「今のCSは人数もそれなりにいるし、カバーできる体制も整っているから、全然心配しないでいいよ」と言っていただきました。そのおかげで後ろめたさも感じなかったですし、チームのみんなも「おめでとう!」と言ってくれました。本当にありがたかったですよ。

チームリーダーと課長が、二人とも先輩パパだったこともあるかもしれません。「産まれた後の時間はすごく大事だから、一緒にいる時間を作った方がいいぞ!」と、食い気味に言われました(笑)

産後パパ育休中の生活

産後パパ育休中は、どのように過ごしていましたか?

「育休」とはいっても、「育」ばかりで「休」の部分は全くなかったですね(笑)

「ミルクってどうやって作ったらいいんだろう」とか、「お風呂にはどうやって入れたらいいんだろう」とか、初めてのことばかりで何もわからない状態から始まります。2, 3時間おきにミルクを飲むので、ひたすらミルクを作って、哺乳瓶を洗うというのを永遠に感じるほど繰り返しました(笑)

実際に子供のお世話をしてみて、これは妻一人では無理だなって思いました。ずっと泣いている子を抱いているだけでも、疲弊してしまうんですよね。泣いている子を一人があやして、もう一人がミルク作るというような役割分担をして、状況を一緒に乗り越える体制があるのとないのとでは、気持ちの負担は全然違うと思います。

仕事との気持ちの切り替えはできていましたか?

やっぱり仕事のことは完全には頭から切り離せない状態ではありましたね。2週間とはいえ、自分のタスクをみんなに割り振っていたので、「ちゃんとうまくいっているかなぁ」とか、「引き継ぎはうまくできていたかなぁ」とか結構気になってしまって。実はちょこちょこ携帯で社内チャットツールをみていました。

とはいえ、期間中は育児に追われて、携帯を見られるのは2, 3時間に1回あるかないかというくらい。仕事のことを気にしている暇すらなかったというのが、リアルな育休中の状況でした。

職場復帰後の生活

職場復帰した現在は、夫婦でどのような役割分担をしていますか?

職場復帰したばかりの頃は、夫婦がお互いに睡眠時間を確保できるようにシフト制にしていました。最初は親子3人で一緒に寝たいと思っていたんですけれども、子供が夜中に数時間おきに起きて泣いてしまうんです。2人とも何度も起こされて、寝た気がしなくなってくると、お互いに気持ちの余裕がなくなってきてしまうんですよね。そこで試行錯誤をした結果、シフト制にたどり着きました。

シフト制というのは、例えば僕が朝10時から夜7時まで働くとすると、残業したとしても夜8時か9時には仕事が終わります。夜10時から深夜3時までは僕が1人で子供のお世話をして、その間は妻に寝ていてもらいます。深夜3時になったら交代して、朝8時までは妻が1人でお世話をして、僕は寝るという感じです。朝8時になったら、僕が起きて朝ごはんを作ったり、子供をお風呂に入れたりしてから出勤します。

シフト制育児のスケジュール

これでも睡眠時間は5時間と少ないんですが、まとまって寝られるだけでもだいぶスッキリできるので、ありがたい睡眠時間だと当時は感じていました。仕事中に眠いと思うことも正直ありましたけど、集中してしまえば乗り越えられたので、仕事に支障はでていなかったと思います。

今は子供も随分まとまって寝てくれるようになったので、3人で一緒に寝られるようになりました。仕事が終わってご飯を食べたあとは、子供と少し一緒に遊ぶ時間をとって、夜10時すぎくらいになったら子供を寝かしつけます。一回寝てしまえば朝まで寝てくれるようになったので、親もお互い眠くなったタイミングで普通に寝られるようになって、普通にテレビを観ることもできるようになりました。

現在のスケジュール

今後妻が職場復帰したら、きっとまた役割分担も変わってくると思います。保育園に入れることになるので、保育園に送る担当は僕がやることになるかなと思います。

産後パパ育休を経験して感じたこと

産後パパ育休を取得してから、長尾さんご自身に変化はありましたか?

育児に主体的に関わることで、リアルな大変さを理解できたということが一番大きな変化ですね。育児がこんなに大変だったなんて知らなかったですし、世の中のママさんを本当に尊敬するようになりましたね。ワンオペでは到底無理だと気づくこともできたので、もっと積極的に奥さんと協力しなきゃいけないと思うようになりました。

あと子供の成長を近い距離でみられたのは、何事にも代え難い幸せだったと思います。1ヶ月目、2ヶ月目と顔つきも体つきも全然違うし、1日単位で出来ることも増えていきます。

また、2週間の修行で育児スキルを身につける期間をしっかり取れたおかげで、今少し楽ができていると感じています。短い期間ではありましたが、1人で子供の面倒をみられるレベルになりました。休みの日に妻が1人で買い物に行きたいと言っても、「子供は僕がみておくから買い物してきていいよ」と言えますし、妻も安心して任せてくれます。お互いに気晴らしや気分転換ができて、不測の事態にも対応しやすい体制が作れるようになったというのは大きいメリットです。どちらか一方が抱え込んでしまうと、家庭内が負の連鎖に陥ることもありますよね。それを序盤のところで、ふたりで対応できる状態にできたということは、重要なことだと思いました。

育児と仕事との両立のサポートについてはどう思いますか?

おかげさまで今のところとても満足しています。というのも、会社の制度でいうと時間単位で有給が取得できるので、子供の検診でちょっと病院に行きたいという日があっても、勤務時間の融通がきく体制があるので、本当に心強いと感じています。

また風土の面でも、チームリーダーや課長から取得を後押ししてもらえたフォロー体制もとても心強かったのに加えて、復帰後はチームメンバーがサプライズでプレゼントをくれて。みんなの気持ちがとても嬉しかったです。

チームメンバーからのプレゼント

これから産後パパ育休を取得しようとする人にメッセージはありますか?

もし育休を取得するかどうかに迷っている方がいれば、心配する必要は全くないと自信を持ってお伝えしたいです。

うるるという会社自体がチームプレーの会社なので、みんなで協力しあうのが会社の社風です。「全然心配しなくていいよ!」「むしろ取れよ!」というようなテンションで、育休取得を後押ししてくれるので心強いですよ。うるるには風土的にも制度的にも、育休を取得しやすい環境が整っていると思います。

編集後記

ブログでは2件目の紹介となる、男性社員の育休取得。(以前の記事はこちら

印象的だったのは「育休を取得したことによって、不測の事態にも対応しやすい体制が作れた」という点でした。

お子さんの成長をリアルタイムで見届けることができるのはもちろんのこと、育休中に留まらずその後の中長期的な生活においても、取得時の体験が活きてくるものなのだと実感しました。

ぜひ今後検討されている方の参考になれば幸いです!

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