
「今だけ、自分だけ」ではない未来へつなげる組織づくり【組織開発プロジェクト”OASIS”】

うるるでは、従業員がイキイキと働ける環境を目指して「OASIS(オアシス)」という組織開発プロジェクトを進めています。
このプロジェクトでは、事業部を横断して自薦により参加する推進者が「アンバサダー」として、対話手法や組織開発の理論を学びつつ、実践を通じて組織づくりに取り組んでいます。
今回は、そのアンバサダーの一人であり、社会やキャリア形成に対して強い意思を持ち組織づくりを推進する笹島(ささじま)を紹介します。自ら知見を磨き、組織に還元する活動を続ける笹島の原体験や思いについて深堀りしていきたいと思います!
ープロフィール

笹島 渚(ささじま なぎさ)
・2021年9月入社
・fondesk事業本部 カスタマーリレーション課 セールスチームマネージャー
・写真はコロナで延期になった念願の新婚旅行。一番大好きなワイン生産者の1本を現地で堪能。
・食やものづくりの生産者を訪ね、会話したり、その土地の空気を吸うのが趣味。
目次
学生時代の原体験から芽生えた、働く環境への思い
私の組織づくりに対する考え方の原点は、学生時代に参加していた「ハタモク」という特定非営利活動法人での活動にあります。学生と社会人が働く目的について対話をする場を提供している団体なのですが、ここでイキイキと能動的に働き、自らの人生に主体的に関わる大人たちと接したことで、自分もそうなりたいと強く感じました。
もともと私は自立して生きていくという思いを強く抱いていて、将来子どもができても自立した女性でありたいと思っていたからこそ、自分の人生の軸をもって能動的に働く姿に共感したんです。
そこからは学生オーナーとして「パパモク」「ママモク」といった働くママやパパと学生の対話機会の発案、企画実施など、精力的に携わっていましたね。

当初はスクールカウンセラーや保育士など、子どもたちの未来に関わる仕事に興味を持っていましたが、ハタモクでの活動から「未来をつくる仕事は他にもある」と視野が広がり、働く人の環境をより良くすることが、結果的に子どもたちや次世代の幸せにつながるのではと考えるようになりました
こうした思考のもとHR業界に興味を持ち、新卒では人材系の総合代理店に入社し、その後同じく人材系企業のミャンマーの現地法人のセールスマネージャーを務め、うるるに縁あって入社しました。
「お互いの人生を応援しあえる」チームづくりを
うるるに入社後はfondesk事業部にて「ひとりめのセールス・パートナーセールス」としてセールス体制の構築からスタートし、チームの拡大に伴って現在はセールスチームのマネージャーを担っています。
チームの立ち上げのタイミングから、ビジョンや過去の人生から形成された価値観を開示しあうようなワークショップなどを積極的に実施し、個々人の自己理解やメンバー同士の相互理解を推進してきました。
私が目指しているのは、「お互いの人生を応援し合えるチーム」。一緒に働くメンバーって、人生の中の長い時間を一緒に過ごし、同じ目標に向かって共に考え行動する仲間だと思っています。そんな相手の幸せを願わずにはいられません。お互いのwell-being(自分で思う、よりよい状態)を知り、仕事を通して近づくにはどうしようか、と丁寧にすり合わせる。働くことを通して人生そのものを応援しあえるようなチームにしていきたい。そんな思いを立ち上げ当初から今でも強く掲げています。もちろん、簡単に明確になることばかりではないので仮決めをして進んでいく、考え続ける。みんな発展途上です。
こうして前職でも今のうるるでも組織に向き合う機会を好んで積極的に積んできていたので、組織開発プロジェクト「OASIS」が立ち上がったときは、自分の経験をもっと確固たるものとして還元していきたいと考え、アンバサダーとして参加しました。

経験を知識とリンクさせ、自らの道筋の確信へ
「OASIS」では社内のワークショップ等にも参加し、その後はより自分の経験を体系的な知識と掛け合わせて昇華させていきたいと考え、うるるが導入しているエンゲージメントサーベイ「Wevox」の運営元のアトラエ社が提供する、エンゲージメントの知識や組織開発理論を学ぶ「Engagement Run!Academy」というプログラムの受講を開始しました。
このプログラムに参加したことで、自分がこれまで経験し、実践してきたことに理論的な裏付けを得て、自分が感じていたことを明確に言語化できました。結果、自身のキャリアについて迷いや不安をなくすことができたと感じます。
仕事の場では「主体性」という言葉は良く耳にすると思いますが、主体性とは「自分の人生に責任を持つこと」であり、他人軸ではなく自分軸で選択をし、その選択を受け入れることが重要です。自分軸で選択をするために、自身のwell-beingを考え、選択を確かなものにしていく。自分が感覚として持っていたこの考えの輪郭がはっきりしたんです。
私自身、実はキャリアや働く環境に対するモヤモヤを抱えていた時期もありました。自分自身でその悩みを打破していく必要があると感じていたのですが、参加したプログラムでは他社さんとの交流も多く、同じように自分自身の軸を築いていこうと考える人達が多かったことはとても支えになり、「これでいいんだ」という自信にも繋がりました。結果としてプログラムで得た学びを通じて、改めて自分自身がエンゲージメント高く働くための道筋を描くことができたと思います。
こうした学びを参考に、自分のチームはもちろんのこと、同じ事業部の他の課のリーダーも巻き込みながらワークショップを企画実施しました。自分の軸で選択をしても、それを実行するときには自分一人でできることは非常に限られています。主体性と同時に、「この組織の一員だ」という共同体感覚を持つことも重要で、これがエンゲージメントと呼ばれているものですね。会社の方針や、同じ部署の仲間とも方向性をすり合わせながら働くことが大切であると理解できたので、その一歩として今回は部署の中でチームの垣根を超える試みをしました。
未来への展望は、「一滴の積み重ね」から
私は「今だけ、自分だけ」という考え方をあまり好みません。私たちがいる社会は、過去の人たちの積み重ねの上に成り立っています。たとえ自分一人ができることが小さくても、その一滴が積み重なり、やがて大きな大河となる。その流れこそが、社会をより良くする力になると信じています。
「OASIS」のような活動がより多くのメンバーに広がり、会社全体のエンゲージメント向上につながれば、それは個人のwell-beingだけでなく、組織全体の成長にも貢献していきます。私自身、まだまだやれることがあると感じていますし、それを一滴ずつ積み重ねていくことが、未来を変える力になると信じています。出馬はしなくても、選挙は必ず行くみたいな感覚でしょうか。特に会社・組織の成長のためには、事業部内のネクストリーダー世代が要だと感じているので、未来を担っていくメンバーに対して自らが筆頭となり学び続け、考え続け、より多くの人を巻き込んで貢献していきたいです。

今後もより多くの人が「自分の人生に責任を持ち、主体的に選択できる」環境を築けるよう、取り組みを継続させていき、仲間を見つけ積極的に取り組んでいきたいです。そのためにも、異なる世代やバックグラウンドを持つ人々との対話の場を積極的に設けることで、多様な視点を取り入れながら、組織や社会の在り方をより深く考え、より多くの人が主体的に働ける環境づくりへとつなげていけたらと考えています。
編集後記
自分らしい人生の選択を多くの人ができるような組織づくりに邁進する笹島の紹介でした。所属チーム・会社・そして社会とそれぞれに対して自分に何ができるかを常に考え実行する彼女の姿には刺激を受ける人も多いのではないでしょうか。
今後もOASISプロジェクトメンバーの紹介は続きます。次回もお楽しみに!