未来を考えることは、成長の伸びしろをつくること。うるるの未来をつくる、「人事」の仕事の奥行きと幅広さ【2023年度コーポレート部門年間MVP受賞者インタビュー】
2024年5月に開催した『ULURU Ayers Rock Festival Special Edition ~ 感謝祭~』では、各事業の年間MVPが発表されました。コーポレート部門からMVPに選ばれたのは、人事部採用・組織開発課 課長 神崎 智恵(かんざき・ともえ)さんです。
一歩も二歩も先を見通した仕事ぶりが高く評価された神崎さん。すべては、うるるが歩む未来のシナリオをより良くするためだといいます。その姿は一見ストイックに映るものの、一つひとつを分解してみると、ひたすらチーム愛や会社愛にあふれていることに気づきます。
『世界に期待され 応援される企業であれ』の実現に向け、きょうも歩みを進める神崎さんの仕事にかける想いに迫りました。
▼神崎智恵プロフィール
2017年キャリア入社。人事部 採用・組織開発課 課長として、全社の採用活動ならびに、人材育成、研修の企画運営、人事制度の設計運用に携わる。
趣味 サウナ、ピラティス、Netflix
特技 映像記憶、速読(我流)、どこでも寝られる
座右の銘 努力は裏切らない
自分のなりたい姿をイメージして、そこに向かって努力の方向さえ間違えずにやりきれば結果が出ることを原体験として知っています。「絶対うまくいく」も「絶対うまくいかない」もない世の中だから、努力をする意味も意義もあると思っています。
目次
<受賞理由>
前任上司の退職に伴い人事評価まわりの難易度の高い業務が課せられた際にも、確実にやりきることで全社に大きく貢献しました。
さらにはFY6に向けての大量採用についても、複数の大きなプロジェクトを抱えながらもチームを統率し、こなしきってくれました。
これらの根底にある、強い責任感とコミット力が評価されました。
うるるの未来を見つめながら、チーム目標達成に尽力
発表当日は、チームメンバーの名前が呼ばれるといいなって思っていたので、自分がMVPに選ばれるとはまったく思っていませんでした。ただ、受賞理由を聞いたとき、前期に注力してきたことが評価されたと感じられたので、頑張ってきて良かったなって思いました。
振り返れば、前期は変化の激しい1年でした。前任上司の退職と中期経営計画の最終年度が重なったこともありますが、課長としてチームメンバーが仕事をしやすい環境をつくることに加え、プレイヤーとしての動きを求められる部分も大きかったように思います。ですので、目の前の業務をただこなすのではなく、課の仕事を通じ、会社としてどんな状態を目指すのか、目的は何なのか、を念頭に置き続けました。
そのなかで特に意識を傾けたことが二つあります。一つは、うるるの未来をつくることです。組織が拡大基調にあり社員数も増えていく一方、市況は刻々と変化しており、昨年うまくいったことが通用しなくもなっています。こうしたなか、中期経営計画後を見据え、社内外ともに変化に置いていかれない、もっというと先読みしていく風土をつくりあげていくにはどうすればよいかと考えることは、大きなテーマでした。そのために人材開発や組織開発にかかわる種を仕込み、今期頭から取り組みをスタートできるよう準備を進めてきたのですが、緊急度の高い業務に追われることも多く、バランスよく進める大変さがありました。
もう一つは、チームが追う目標を達成することです。そのため、メンバー一人ひとりと、1on1や月次面談をはじめ定期的にコミュニケーションを取りながら、業務上の悩みや課題を取り除いたり、目標に対する進捗を確認したりしながら、チームを前に動かそうと励んできました。メンバー一人ひとりが考え実行することを肯定し背中を押すことで、みんなの意欲を伸ばすことができていたらいいなと思いながら日々過ごしていました。これはマクロマネジメントを行う伸輔さん(取締役CCO小林伸輔)の管掌下で長く働いてきた影響を受けているのと同時に、前のめりに自走してくれるメンバーに恵まれたことも大きかったと思っています。
『三方良し』を実現するために平行感覚を持ち続ける
わたしが仕事をするうえで大切にしていることは三つあります。一つ目は、フラットな視点を持ち続けることです。人事の仕事は、採用にしろ人材開発にしろ、経営や現場のあいだに立つものがほとんどなので、常に状況を俯瞰し、個別最適になりすぎていないか、主観と事実をすり替えていないかと自問自答を繰り返すようにしています。
二つ目は、自分たちのチーム、社内の人、お取引先が『三方良し』の状態になるように考えて動くことです。コーポレート部門にとってこの考え方は非常に重要なものだと思っています。そのためにどういう立ち振る舞いをすべきか、どういう決断をすべきか考えています。外部発信をする場面では、「うるるという会社を主語にした発信」を意識しています。これは、特定の個人や部署で魅力付けをしてしまうと、会社という組織に対するエンゲージメントが育み辛くなること、個に依存した“特定の魅力”が失われた際に組織へ良くない影響を及ぼしてしまうことを過去に経験したことも背景にはあります。
三つ目は、少し先の未来を見据えた組織を逆算して考えることです。ここから数年後に目指すべき姿を想像し、その時どんなことが起き得るのかを想像し、そこに対していまのうちから講じることのできる対策は何なのかを考えていくイメージです。採用も人材開発も組織開発も本質的な成果はすぐ現れるものではないので、少し先に目を向けないことには、日々のタスクをこなすだけで満足するような勘違いが起こりうると思っています。目の前の業務が未来の成功にどうつながっているのを考えることが、成長の伸びしろにもつながると思っています。
MVPをありがとう。みんなに感謝!
改めて、前期は怒涛のごとく過ぎ去ったように思いますが、どうにか持ちこたえてこられた一番の理由は、メンバー一人ひとりのおかげだったと明確に思います。辛いなと思ったときも、みんなが果敢に前に進んでいく姿を見て、私が立ち止まっているわけにはいかないと気持ちが鼓舞されたことが何度もあります。また、社内を見渡し、「みんなが頑張っているから、わたしも頑張ろう」と思ったこともたくさんありました。他部署の人が気にかけて声をかけてくださったことにも感謝しています。
MVPは、そんなうるるのみなさんのおかげで手にできた賞です。本当にありがとうございました。