杏林大学にて、OurPhotoプロダクトマネージャーの堂上が講義をしてきました!【レポートブログ】
こんにちは!人事部の伊藤です。
先日、杏林大学 総合政策学部のデータ・デザイン・プログラム(DDP)における、データデザイナー概論という授業において、OurPhoto開発部長 兼 プロダクトマネージャーの堂上が講義をいたしました。
その様子をレポートとしてお届けいたします!
今回お世話になったのは、同大学で経営学や行動経済学の講義を担当されている糟谷 崇(かすや たかし) 准教授。
堂上とは個人的な繋がりがあり、今回糟谷先生のご依頼を受け、堂上が外部講師として授業に参加させていただくこととなりました。
目次
講義の背景
まずは糟谷先生に授業の目的などを詳しく聞いてみましょう!
糟谷 崇(かすや たかし)准教授
慶應義塾大学大学院 商学研究科 博士
2010年に杏林大学 総合政策学部に着任経営学を軸に、デジタルやデータサイエンスといった技術的な進化や情報化の影響と企業活動の実態を研究。
-糟谷先生の研究分野について教えてください。
昨今ではAIやビッグデータの活用が盛んに行われていますが、こうしたICTの企業に与える影響を研究しています。最近ではスタートアップ企業の経営について研究する機会も増えてきました。
企業の活動の実態と情報化がどう関係しているかなど、ICTによる企業の課題を明らかにし、これからも変化しつづける企業経営について調査・考察しています。
-今回の講義のテーマについて教えてください。
当学部で一昨年からデータ・デザイン・プログラムという名称のプログラムを開始しました。
昨今はデータサイエンスが各企業で根付いてきていますが、文系の学部のためデータサイエンティストのような技術者としてのスキルを習得するよりは、テクノロジーと社会課題を結びつけ、ICTビジネスに関わる知識を身につけビジネスの全体像をデザインできる人材を育てることを目的としたプログラムです。
このプログラムにおいて、今回の講義でもあるデータデザイナー概論という授業を作りました。実際に社会のICT分野で活躍されている人をお呼びし、事業や業務についての実態を話してもらっています。キャリアに関連した講義ともいえますね。
この講義で講師としてお呼びしているのは、比較的若い世代の方々。
将来を思い描くとき、「地続きの未来」という考えは大事だと思っているのですが、大学でキャリア系の講義に呼ばれるのは、大企業の重役の方のような成熟したキャリアの方々が多いんです。非常に勉強になる一方で、学生にとってはキャリアの過程が想像しづらいんですよね。
大学を出た後にどういうキャリアパスを歩んでいくのかを考える上で、比較的年齢も近い方に等身大な姿で話してもらえるほうが、学生が自分自身に置き換えてイメージしやすくなると考えています。
社会や技術の変革により、情報システムやテクノロジーと関わらずに生きていくことは難しい世の中です。本講義に参加する学生には、こうした知識を理解した上で、どんな仕事に就くのであれ、ビジネスをデザインできる人材になってほしいと思っています。
講義の様子
さて、ドキドキしながらも早速講義がスタート!
50名ほどの学生さんが大教室に集まり講義に参加をしています。
今日の講義のゴールは「大学生のみなさんの今後のキャリアを考えるきっかけになること」。
うるるのような自社サービスを展開する会社はどんなことをやっているのか。
さらにその中で働く人達はどのような仕事をしているのかについて触れていきます。
まずはIT業界の構造の説明からスタート。
IT業界と一言でいってもとても広いです。システムインテグレーターやITコンサルティング会社、SES(System Engineering Service)等、複数の業態の会社がある中で、うるるはWebサービスを自社開発する事業会社です。
事業会社で働くとは、主体的に事業(サービス)を創出し、世の中を豊かにしていくことであると堂上の意見を述べていました。
ゴールは世の中を豊かにすることであるという考えが、本プログラムのテーマにも合致していますね。
次は仕事内容について。
プロダクトマネージャーの堂上の実体験をもとに、どんな知識が求められているかについて触れていきます。
ユーザーに良い体験を届けるため・事業を成長させるためには、様々な知識が必要になりますよね。
全てに対して知識を身につけるのは難しいかもしれませんが、会社は様々な専門家がいる組織構造なので、各部門の協力が不可欠であると説明していました。
とっても共感…。
では、サービスを成長させるために業務上で具体的にどのようなことを実践していったら良いのでしょうか?
1.困っていることを見つける
2.なぜ困っているか分析する
3.どうやったらそれを解決するのか計画する
という一連の課題解決の流れを、ユーザーインタビューの実例等をもとに説明していきます。
分析方法の話題では、昨今大人気のChatGPTの活用方法についての話も。
「ChatGPT使ったことある人~?」の問には沢山の学生さんの手が挙がっていました。
ユーザー動向から課題を見い出せたら、今度はプロダクトへの落とし込みが必要です。
UI/UXデザインについて、直感的に理解ができるデザインの重要性を実例をもとに解説していきます。
身近で何気なく触れているものに、作り手の工夫がたくさん施されていることがわかります。
UI/UXの素晴らしさとして例に挙げていた「Tik Tokに没入して一晩中見ていた」という堂上の実体験にはクスクスと笑いも漏れていました。
きっと学生さんも共感くださったのではないでしょうか。それだけ使いやすく楽しめているということですね。
そしてそれをユーザーにどう届けるか。
どれだけユーザーの課題を解決できる優れたプロダクトであっても、ユーザーに届かないと意味がありません。
キャンペーンやSNS等を用いたマーケティング施策によって、ユーザーに適切に届けることも大切です。
事業を成長させるためには開発の視点だけでなくマーケティングの視点が求められます。プロダクトマネージャーの業務範囲はとても広いことを改めて実感しますね。
おわりに
「こうしてユーザーの課題解決を繰り返していくことが、我々自社開発にてプロダクトを展開する事業会社の仕事であり、その繰り返しにより、ビジョンの実現を目指していきます」
そしてこれらを「一人ではなくチームで取り組むため、どんなことをやってみたいかをぜひ考えてみてほしい。」という学生さんへの力強いメッセージで締めくくられた本講義。
質問をくださった学生さん、真剣に聞いてくださった学生さんの熱量を肌で感じ、私達としてもとても身の引き締まる機会となりました。
学生さん達の頭の中では、自分自身のどんな将来像が浮かび上がっているのでしょうか。
変革の激しい社会環境の中、キャリアも多様性を増しています。本講義が少しでもワクワクとした将来を考えるきっかけに繋がっていたら嬉しいです。
杏林大学の皆様、糟谷先生、ありがとうございました!