制作会社から事業会社に転職して違いを振り返ってみた:前編
こんにちは。シュフティ事業部 デザイナーのナカジマです。
このnoteに投稿するのはだいぶ久しぶりで、気づけばもう師走になってしましました。。。
ということで(?)うるるに転職して約2年半、前職のWeb制作会社との様々な違いについて振り返ってみたいと思います。
とはいえ、イチ個人の実体験による比較になりますので、お茶とみかんでも嗜みながら眺めていただければと思います。
目次
会社とプロダクトの関わり方
制作会社の場合
他社や個人のクライアントから、「●●のWEBサイトを作って欲しい」と依頼されて制作を受託するスタイルです。
プロダクト(事業やサービス自体)の企画は依頼主側のものであるケースがほとんどです。
最近はこの企画部分から携わることを明言していたり、受託案件もやりながら、自社プロダクトを開発している制作会社さんも多いですね。
Web界隈の制作会社さんで言うとGoodpatchさんが有名かと思います。
事業会社の場合
制作会社と大きく違うのは、プロダクト(事業やサービス自体)を自社で立ち上げているところです。
その事業やサービスに必要なものを自社で企画し作成していくスタイルです。
ほとんどの会社が自社内で制作部隊を持つことが多いと思います。
スタートアップなど事業立ち上げ初期の会社では、業務委託やフリーのエンジニア、デザイナーなどで構成されたチームで制作しているケースもあります。
関わり方が違うと作り方が違う
制作会社の場合
受託案件の場合はほとんどがウォーターフォール型です。
クライアントから依頼された「作りたいもの」に合わせて、
– ヒアリング
– ワイヤー作成
– デザイン
– バックエンド 開発
– フロントエンド開発
これらの工程を上から順を追って作っていきます。
それぞれの工程が細かいタスクに分割され、ガントチャートのようなスケジュールが作られます。
制作会社あるある
この綿密なスケジュールをWebDが毎回頑張って作るのですが、スケジュール通りにいった試しがありません・・・
ウォーターフォールで一番重要なスケジュールが一番流動的であるのは、もはや禅問答的な何かなのだろうと受け止めていた過去の私。。。
事業会社の場合
最近の多くの自社開発ではアジャイルという開発技法を取り入れています。アジャイルの中でもスクラムという開発手法を使っているところが多く見られます。(シュフティチームもスクラムを採用しています。)
ウォーターフォールとの違いは、「作りたいもの」の前に、すでにスケジュールが決まっていることです。
タイムボックスというルールがあり、サイクルの周期を先に決めます。
そのタイムボックスの中で作れるものを作り、必ず周期の最後にリリースします。
シュフティチームでは長らく2週間のタイムボックスでやっていましたが、2019年12月から1週間に縮めて、リリースサイクルを多くまわすことにチャレンジしています。
元制作会社デザイナーからみたアジャイル
長らく受託でウォーターフォールをやっていると、作るものが決まっているはずなのに膨れる要件、毎回遅れるスケジュール、ギスギスする人々・・・決めたことが決めた通りに行かないのがわかっているのに毎回決めるこのモヤモヤ。
スクラムの「何を作るか=サイクル内でやり切れること」という非常に理にかなった考え方はとてもしっくりきています。
そのほかにも越境が求められたりというところもとても共感しています。
後編ではこの作り方の違いによって、それぞれのデザイナーに求められることを書きます!