
再び結束の強いチームをつくるために。想いと行動でつないだ、しなやかなつながり【2024年Most Valuable Engagement 受賞者インタビュー】

去る4月、うるるは今年も『ULURU Ayers Rock Festival』を全社員参加のもと、開催しました。この場では各事業の年間MVPに加え、私たちの行動指針である「うるるスピリット」にちなんだ五つの賞の受賞者も発表されました。このうち、チームのエンゲージメントに向き合い、チーム活性に貢献した社員を表彰するMost Valuable Engagement(以下、MVE)に選ばれたのが、Govtech事業本部 事業開発部 事業推進課 渡邉 夏乃(わたなべ・なつの)さんです。
メンバーの入れ替わりと大型プロジェクトの始動が重なったことで、「チームの雰囲気が一変するのを感じた」と当時を振り返る、渡邉さん。かつてのチームワークを取り戻すべく、エンゲージメント担当に手を挙げたことから、渡邉さんの挑戦が始まりました。
「メンバーの変化に敏感であること」「チームの状況や課題をていねいに分析すること」。この二つを念頭に奮闘してきた結果は――。その一部始終を聞きました。
▼渡邉夏乃さんプロフィール
2024年4月入社。Govtech事業本部 事業開発部 業推進課所属。セールス課やカスタマーサクセス課と連携し、見積書のチェックや契約書の作成、各種書類の発行など、営業全般をサポート。
趣味 ゲーム、映画鑑賞
特技 パンをつくること
座右の銘 やまない雨はない (ポジティブになれる、この言葉が好きです)

<受賞理由>
事業推進課のメンバー入れ替えがあった前期、エンゲージメント担当としてチームの結束を支えてくれました。毎月、組織力測定ツールの結果を分析し、課題の改善策を提案するだけでなく、イベントやトーク会を企画し、在宅勤務の多い環境でも活発なコミュニケーションを促進。メンバー同士の会話が増え、一体感のあるチームづくりに大きく貢献されました。
目次
再びチームワークを取り戻すために
前期はチームメンバーが大きく入れ替わるなか、請求システムの導入という大きなプロジェクトを進めなければならず、課全体が慌ただしい状況に置かれました。そのため、タスクに追われるメンバーに対し、新しく入ったメンバーは声をかけることをためらうような場面も見られ、チームの歯車がうまくかみ合っていないと感じるようになりました。
しかしながら、もともと業務推進課の一番の魅力は、チームワークです。この状況を良い方向に変えたいと思った私は、課のエンゲージメント担当者として名乗りを上げ、チームワークを取り戻そうと取り組みを始めました。
データをもとに一つずつ課題を解決
最初に行ったのは、メンバーの状態を把握することです。そこで指針にしたのが、全社で導入している組織力測定ツールです。これは社員のモチベーションを測るものであり、事業推進課の場合、「仕事量」と「対人関係」を測る設問に顕著な傾向を見て取ることができました。そのため、この二つに重点的に取り組むことにしました。
まず、「仕事量」ですが、事業推進課のメンバーは、良くも悪くも人のことを頑張りすぎてしまう印象があったので、「その人自身はどう思っているのか」「悩みや辛いと思っていることはないか」を聞き出すために、目安箱的なアンケートフォームを設置しました。ここに書かれたことを見られるのは私だけということもあり、素直に感情を綴るメンバーが多く、チームの課題を正面から捉えることができた点では大きな成果がありました。
加えて、メンバー一人ひとりに仕事量や負担に感じていることはないかをヒアリングし、チーム全体の業務シェアを進めることで、業務の均等化にも取り組みました。
もう一つの「対人関係」ですが、当時のチームにはプライベートな話をする時間はおろか、新しいメンバーがどんなキャラクターなのか、何が好きなのかなど、お互いを知る余裕がありませんでした。このころはリモートワークが中心であり、出社ペースは月1~2回とリアルに関わる時間が少ないことも要因ではないか、と思ったことから、メンバーに「お昼の時間に、お互いの人となりを知れる場を設けませんか」と呼びかけ、簡単なゲームをしたり、決まったテーマについて一人ひとりが話したりと、メンバー同士の接点を増やす取り組みを繰り返し続けました。リアルでも会議室にランチをデリバリーし、雑談しながら一緒に食べるような企画を行っていました。
すると、そのうち、メンバー同士がお互いのことをよく知れるようになり、当初は仕事を教えてくれる先輩としか接点の無かったメンバーも、他の人と共通の話題を見つけては話せるようになったりと、チーム内の交流が活発化していきました。
「いつもチームのために」課内で受け継がれてきた精神
この取り組みをとおして改めて気づいたのが、自分も我慢しない、そして、相手にも我慢させないことの重要性です。一人で我慢して頑張っているような状況や、本当は嫌なのに断りづらい雰囲気があると、その人は不満を感じながら仕事をするようになり、仕事にネガティブなイメージを持ってしまうようになります。そうなると、周囲とも良い関係を築くことができないし、心身の健康にも良くありません。やはり言いたいことを素直に言えて、お互い気持ちよく、そして尊重し合える関係を築くことは働くうえで大切なことだと思っています。
私自身もチームやメンバーの変化を、いち早く察知して動くことを意識しています。誰もが思っているけれど言えないことがあるようなら声をかけてみたり、誰がやってもいい作業を一人がずっとやっているようなら、自分が率先して片付けたり、他の人に呼びかけたりと、常に考えを巡らせ行動につなげるようにしています。ただ、これらはもともと業務推進課で自然と行われていたことなんです。
私は入社間もないころ、大きなミスをしたことがあったのですが、そのときも先輩がすぐフォローしてくれたばかりか、「こうしたミスが起こるのは、そもそも環境が良くないからだ」と、その場から改善のために動いてくれました。そんな姿を見て、事業推進課とは全体最適の視野を持って動けるチームなんだと感じたことが、私の中でも息づいています。これを当たり前の姿として、チーム運営に関わっていきたいといつも思っています。
事業推進課の素晴らしさに、さらなる磨きをかけていきたい
このようにして1年間力を入れてきたことがMVEとして評価され、とても嬉しい気持ちです。ただ、発表の瞬間はびっくりしてしまい、しばらく席から動けませんでした。ステージに立ったときの記憶も曖昧ですが、「自分の大好きなチームだからこそ、やってこられた」と話したことは覚えています。
その後、当日の会場だけでなく、社内ツールでも「おめでとう」とたくさん声かけてもらえたことはありがたかったですし、受賞できてよかったな、とまた嬉しさが込み上げてきます。
とはいえ、「嬉しかった」「良かった」で終わりにするのではなく、チームがさらに良くなっていくための働きかけはこれからも続けていきたいですし、いろいろな人に「もっともっといいチームをつくっていこう」という気持ちを継承していきたいです。
さらには、事業推進課という素晴らしい人がそろった素晴らしいチームを、もっともっとアピールしていきたい! そのためにも、いっそう頑張っていきます。