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2024/07/23

うるるBPO史上、最大スケールのプロジェクトを完遂した二人が語る、それぞれの仕事観と組織論【2023年度「社長賞」受賞者インタビュー】

2024年5月に開催した『ULURU Ayers Rock Festival Special Edition ~ 感謝祭~』では、各事業の年間MVPをはじめ、各賞が発表されました。その中の一つ、目覚ましい活躍をした社員がいた場合に授与される「社長賞」が、株式会社うるるBPO営業課 鎌野 真人(かまの まさと)さん、同東京クリエイティブ課 河西 翔太(かさい しょうた)さんに贈られました。

鎌野さん、河西さんはお客さまのいる北海道に渡り、膨大な資料の電子化を遂行。その過程にあった課題の一つひとつを、持ち前の機転やお取引先との対話によって攻略し、プロジェクトを成功裏に収めました。

そんな二人にプロジェクトの舞台裏と、仕事をするうえで大切にしていることや仲間への思いを語ってもらいました。

社長賞受賞のきっかけとなったプロジェクトでの一枚。現地スタッフと。
後方中央が、鎌野と河西

▼鎌野 真人プロフィール

2008年キャリア入社。株式会社うるるBPO 営業課 マネジャー。現在、従来のBPOビジネスにとらわれない事業ドメインの獲得と収益化に奔走。

趣味・特技 スプラトゥーン(北海道のホテルでもしていました)

座右の銘 全ての場面で楽しむ

▼河西 翔太プロフィール

2022年キャリア入社。株式会社うるるBPO 東京ディレクターチーム所属。

趣味 筋トレ

特技 ドラム

座右の銘 楽をするために時間に投資する 

<受賞理由>

1案件の受注 or 失注で売上高・利益が大きく変動するBPO。そのBPOの中でも過去最大のプロジェクトである北海道の業務を完遂し切れるかどうかが、全社EBITDA達成に向けての明暗も分ける状況でした。その状況をいち早く予想し、自ら半年間現場に入ることを決めた当事者意識はもはやうるるの鑑(かがみ)。真冬の極寒をも吹き飛ばす熱い意識を持った二人のスピリットが大きく評価されました。

業務完遂が全社目標達成に直結するやりがい

鎌野 社長賞はスポットライトの浴びにくい黒子で頑張っている人が選ばれるイメージがあったので、管理職になったらまず縁のないものだと思っていました。むしろ、「選ばれるとしたら、『おもてなし賞』かなあ。それとも……」のように他の賞を期待してドキドキしていたので、社長賞はまったく想定していませんでした。

河西 鎌野さん、受賞する気満々だったんですね(笑)。

このプロジェクトですが、僕は最初からプロジェクトメンバーにアサインされていたわけではありませんでした。プロジェクトの全体像が見えてきた辺りから、「もしかしたら、自分にも声がかかるかも」とそわそわしていました。

自分が北海道入りをすることが決まってからは、一種の覚悟がありましたね。大きなプロジェクト一本にガッツリ取り組めることは貴重な経験になると思っていましたし、業務内容はもとより、中期経営計画の達成がこのプロジェクトにかかっていることも明確だったので、思いっきりやろうという思いでした。

鎌野 河西さんの言うとおり、このプロジェクトがうまくいくことが全社の目標達成につながる、という分かりやすさがあったよね。そこに対して価値を出せたのなら自分の成長にもつながるだろう、と僕も気持ちはポジティブでした。

特に今回のプロジェクトは、会社への間接的な貢献でも、他の部署と連携して結果を出すものでもなく、とにかく自分たちが頑張るか否かでダイレクトに結果が出るものだったので、「大変だな」「大丈夫かな」って考える以前にやるしかなかった。だからこそ、やりがいも大きかったですね。

理想通りに進まない現状を、粘り強く変えていく

河西 それにしても圧巻の現場でしたよね。お客さま所有の書庫20部屋くらいが広大な敷地の中に転々とあるので、端から端まで行くのに15分、セキュリティ解除を入れれば、それ以上の時間がかかるほどでした。

僕らは、その一つひとつの書庫に2週間単位で焦点を当てて文書整理を行いました。具体的にはバインダーのタイトルとお客さまのデータベースを照らし合わせ、出てこない場合はタイトルを入力して管理番号を付与し、それを入力する、というものです。これを7万札くらいひたすら行っていました。

鎌野 プロジェクトが始まる前、自分は指示を出す役割だろうと思っていたんですが、そんな余裕はまったくありませんでした。予算に合わせて作業人数も決まっているし、全員がITを得意としていたり、ブラインドタッチができたりするわけではありません。このスピードで進めていては想定していた時間には収まらないと悟り、僕たちもせっせと手を動かしていました。

河西 そして、文書整理のあとは搬出作業がありました。バインダーを段ボールに入れて、電子化を担当するうるるBPO徳島センターに送るフローです。週に500~600箱搬出しないと間に合わないスケジュールだったので、体力との勝負でもありました。

鎌野 とはいえ、文書整理も搬出も、極論汗をかけば終えられます。一番大変だったのは、搬出できる文書がなかなか出てこないことでした。お客さまにはあらかじめリストをお渡しし、搬出するものは「〇」、留置するものは「×」を付けていただくようお願いしていたのですが、最初の頃は×が多くて。

僕たちの仕事は、文書整理の先にある電子化です。それなのに、スキャンするものが無い状態ではプロジェクトが進まず、目標達成にも著しい影響が出てしまうことになります。ですので、“〇を増やしてください運動”を、担当の方やその上司の方に展開するなど、いろいろな人とコミュニケーションを取って、進捗を生むようにしていました。

ただ、〇が付かないのにも理由があったんです。文書の中には先方の担当者が入社する前から保管されているものも多く、電子化すべきかの判断が付かないんです。そういうこともあり、僕たちからは「とりあえず、全部電子化しましょう。そのあと、不要なら処分しましょう」と提案し、フローを変えることにしました。一連を振り返ると、誰に、何を、どう伝えるのか、思考錯誤の連続でした。河西さんはどうだった?

河西 僕は北海道に入るにあたり、業務をすべて整理して、このプロジェクトにフルコミットできる状態にしてきたのですが、鎌野さんはマネジャーという立場上、そういうわけにいきません。ですので、「今日はよろしく頼むよ」って、僕一人でも安心して任せてもらえるようになろうという思いで取り組んでいました。

鎌野 ずっと一緒にいたから気づかなかったけど、確かにそうだった。「明日予定があるから現場に行けない、ごめん」ってなったとき、大丈夫かなって思う感覚はなかったですね。そこを意識してくれていたことは非常に嬉しいです。実際、とても助かりました。

プロジェクトを通して気付いた、自分の仕事観

河西 このプロジェクトを通して、スピードと正確さを両立する大切さに改めて気づくことができました。いままでも意識してきたことなのですが、バランスよくできるようになるには、まだまだ経験やスキルを磨く必要があると感じられたことは、良い経験になりました。

鎌野 僕は、どんな時も仕事を楽しむ気持ちを大切にしたいって思いましたね。今回も、実際に現場に行くと大変なことはいろいろあったんですが、「北海道にこんなに長く行けるなんてラッキーじゃん」と、よい機会に捉えていました。また、売上が伸びなくて悩んでいる場面でも、「とはいえ、もしかしたら覆せるかもしれない」とこの状況を楽しみたいですし、売上が好調のときも次の展開を考えてワクワクしていたい。ですから、どんなときも楽しんだ者勝ちだと思って仕事に向かいたいです。

目標に向かって一致団結できる組織でありたい

鎌野 僕の仕事は立場からもできて当たり前、ちょっと結果が良ければ、少し賛辞をもらえるくらいだと思っていたので、社長賞に選ばれたこと、頑張りを見てもらえていたことをありがたいと思っています。

ただ、今回に関しては、「真冬の北海道で5か月間励みました」って、とても分かりやすい頑張り方だったと思います。けれども、実際、売上達成に寄与しているのは、膨大な文書の電子化を担当したうるるBPO徳島センターのみんなだと思っています。ここが対応できなかったら、売上達成もなかったんですから。なので、この社長賞は僕たちが代表して受け取ったものだと思っています。僕と河西さんがプロジェクトに専念できるよう快く仕事を引き継いでくれた仲間たちにも感謝しています。

河西 そうですよね。僕も鎌野さんと全く同じ気持ちです。

鎌野 かといって、僕らも年も取っていくし、家族もいるし、毎年続くとやっぱりつらいよね。なので、これが取れたら目標達成だっていうときに全員が同じ方向を見て頑張れる組織ではありたいものの、基本は一つのプロジェクトに依存することなく、絶えずバランスよく仕事のある状態をつくり、確実に目標を達成できるように頑張りたいですね。

河西 とはいえ、長期間にわたりお客さまのもとに常駐するようなプロジェクトは今後も出てくると思います。そのとき、「自分に任せてください」って手を挙げてくれるような人を今後は育てていきたいですし、そういう人とチームになってこれからも働くことができればと思っています。

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