「えんフォト」のビジョンと提供価値 〜思い出を分かち合う家族の幸せを広げる~
うるるは、「労働力不足解決のリーディングカンパニー」として、日本が抱える深刻な労働力不足問題の解決に臨んでいくことを使命としています。
解決策として、「ITやAIを活用したDX推進」と「新たな労働力の創出・活用」をかけ合わせた複数のサービスを運営している私たち。
今回は、保育園・幼稚園向けのオンライン写真販売サービス「えんフォト」について、ビジョンを始めとする「うるるが運営している理由」をお伝えしていきます。
目次
前提情報 ~「えんフォト」と取り巻く環境について~
「えんフォト」とは
「えんフォト」は、2014年10月に提供開始した、保育園・幼稚園向けのオンライン写真販売システムです。
忙しくて写真販売にまで手が回らない園の先生方に代わって、先生やプロのフォトグラファーが撮影した写真をインターネット上に掲載し、保護者の方々は気に入った写真をスマホで手軽に購入できます。
ただし、「えんフォト」は、単に写真を販売するだけのサービスではありません。
写真を「思い出」として捉え、ご家族に「思い出を届ける」ことを根幹に置いているのが特徴です。かけがえのない時期のお子さまの思い出をご家族で分かち合い、幸せが幾重にも広がっていく未来を目指しています。
思い出というものは、周りの人と共有することで価値が高まって、幸せが膨らんでいくと思いませんか?
「思い出を届ける」ことを根幹においたサービスだからこそ、様々な形で思い出をシェアする新たなサービスも展開しています。
購入した写真をマグカップ、キャンバスプリントなどに加工することや、離れて暮らす祖父母や親戚にお届けできる機能も備えています。
先生方の手間を軽減するだけでなく、うるるのビジョンでもある「労働力不足を解決し人と企業を豊かに」という信念が込められたサービスです。
「えんフォト」を取り巻く環境
「えんフォト」はビジネスの観点からみると、どの業界に入ると思いますか?
答えは、保育園・幼稚園の効率化・DX化を推進している「保育管理システム」業界。
この業界は、ここ2年ほどで急速に活発化しました。業界全体で提携や再編が進み、総合的な「保育管理システム」の導入が加速しています。
この2年間で、保育園・幼稚園ではどのような現象が起きていたかご存知でしょうか。
これまで特に首都圏の保育園では、待機児童の問題がありましたよね。しかし今は、子どもの人数が減少しているため、保護者側が保育の質を見定めて、保育園・幼稚園を選ぶ時代に変化してきています。
そのため保育園や幼稚園は、効率化だけでなく、保育の質がさらに求められるようになったのです。
しかし、先生方は毎日本当に多忙です。手が回らず、写真販売ができていない保育園・幼稚園もまだまだ多いのが現状です。
七夕、夏祭り、お遊戯会など、大切なイベントですら写真販売ができていない園も少なくありません。ご家族からすると、お子さまのイベントでの思い出や晴れ姿の写真は必ず見たいはずなのですが、日々の思い出が毎日の業務に埋もれてしまっているのです。
この課題に対して私たちは技術的なアプローチで解決し、埋もれてしまっている大切な思い出を、もっと保護者の方に届けていきたいと考えています。
現在、先生方が担っている撮影・アップ・公開作業の流れを「えんフォト」が変えて、保護者のみなさまに思い出をお届けし、先生方が本業である保育に集中できる環境を作っていきたいのです。
「えんフォト」のサービスビジョン
「えんフォト」は、「世界中のファミリーに、もっと幸せな思い出を届けよう」というビジョンを掲げています。このビジョンには、うるるのいちサービスとして、私たちが思い描く世界観や想いが込められています。
「世界中のファミリー」と掲げているのは、うるるの理念である「世界に期待され応援される企業であれ」と共通している部分です。将来的には、世界的なサービス展開を視野に入れています。
「もっと幸せな思い出を届けよう」と掲げているのは、うるるのスピリット5箇条にある「ベンチャースピリットを持ち、成長し続ける」と共通している部分です。ベンチャースピリットを持って、能動的に提供していきたいという想いを込めています。
このビジョンをもとに、「お子さまの思い出を空気のようにまるごとご家族にお届けできる世界」を目指して、私たちは日々プロダクトを磨いています。
最近特に注力しているのは、写真販売プロダクトのUX改善です。保育業界でICT化が進んでいるなかで、サービス提供側としてサービスや技術をもっと使いやすく、シームレスにしていくことが重要だからです。
さらに5年くらい先を見据えてお話しすると、AIによる画像解析や、撮影の自動化などの技術導入にチャレンジしたいと考えています。
例えば、固定カメラでの自動撮影です。先生がポチッとカメラのボタンを押しておくだけで、自動的に日々のお子さまの様子が撮影できるようになるでしょう。
さらにAI技術を使えば、お子さまのお顔を自動で判別・選定し、保護者のスマホに毎日同じ時間にお届けすることもできます。
このような進化を想像すると、ワクワクしてきませんか?
この進化は「こうなったらいいな」という楽観的な話ではなく、これこそが「えんフォト」というサービスの特性や機能・今後の可能性を加味して実現していく5年後の未来像なのです。
提供価値とは
私たちが考える「えんフォト」の提供価値を、3つの側面からお話させてください。
保育園・幼稚園の先生方へ
保育園・幼稚園に対しては、大きく分けて2つの価値を提供していると考えています。
1つ目は、先生方が保育に集中できる環境作りです。
写真販売の業務は、撮影から販売までの手間がかかりますが、「えんフォト」によって業務の効率化が実現できます。
特に卒園アルバムの作成は、園にとって年度末の一大業務です。「えんフォト」では姉妹サービスとして卒園アルバムの作成サービス「えんアルバム」を提供しています。
「えんアルバム」とは、クオリティの高い卒園アルバムを簡単に制作できるサービスです。写真のレイアウトや修正等のデザインは全ておまかせできる「おまかせ作成」と、専用アプリを使いご自身で作成する「こだわり作成」があり、ご希望に沿った卒園アルバムが作成できます。
「えんアルバム」を利用し卒園アルバム作成をご依頼いただいた園の先生からは、こんなお声をいただきました。
「1シーンごとの思い出を懐かしむように楽しみながら、アルバムを作れました」
業務を効率化しながらも、お子さまたちの成長を振り返り、あたたかい気持ちになる余裕を先生方に提供できていると感じ、嬉しく思いました。他にも、「えんフォト」を導入いただいている園の先生方からは、こんな嬉しいお声をいただいています。
「もう導入前のやり方には戻れない」
「もっと早く導入しておけばよかった」
「自分たちでは撮れないような表情・構図の写真が撮れるので、プロのカメラマンにお任せしてよかった」
今後も写真撮影や選定をさらに効率化し、それらをシームレスにつなげることにより、写真販売の手間を究極的に削減していきます。
2つ目は、保育園・幼稚園の価値の向上です。
園に対しての保護者の満足度は、子どもの写真が届くと上がるということがわかっています。少子化という社会的背景のなか、「えんフォト」は園の価値を高め、保護者に選ばれる要素を強化させることができます。
園にお子さまを通わせている保護者の方へ
保護者の方々に対しての提供価値は、今しかない貴重な一瞬を切り取った写真が、家族の思い出・幸せとして届くというところです。
昭和〜平成の「モノ消費」の時代から、平成〜令和の「コト消費」の時代へと移り変わり、今は「トキ消費」の時代だと言われています。「トキ」という価値に注目が集まっている時代のなか、家族の思い出というのは、人生の幸せに直結する重要な要素です。
少子高齢化、ITの進化、コロナ禍など、時代とともに人々の価値観やライフスタイルは変化してきました。特にコロナ禍では、「我が子の幼稚園での写真が見られなくなった」という保護者からの声が非常に増えました。
こういった社会背景からも、今しか見られない思い出の「希少性」というものに対して、ますます価値が高まってきていると感じています。
また、0歳から6歳は、子どもの成長のなかでも一番かわいい時期だと言われています。「えんフォト」は、お子さま自身が大きくなったときに、家族で見返して欲しいという想いで、限りある幼少期の思い出をお届けしています。
保護者アンケートやインタビューでは、このような嬉しいお声をいただきました。
「家では見られないような、子どもの表情が見れて嬉しいです」
「えんフォトの写真が楽しみで、公開したらすぐにチェックしています」
「『今日は保育園でこんなことをやったんだね』と会話するきっかけになっています」
「一年前に買った写真を、家族みんなで見返して楽しんでいます」
「えんフォト」が、ご家族の大切な思い出作りの一部になっていると実感して、大変励みになりました。
日本の社会全体へ
「えんフォト」は、保育園・幼稚園の運営サポートだけでなく、実はフォトグラファーの働き方の多様化にも貢献できているという側面があります。
「えんフォト」にはフォトグラファーのプラットフォームがあるのですが、非常に多くの方々にご登録いただいています。
これまでスクールフォトは、ブライダル撮影やスタジオ撮影と比較すると報酬が低い傾向があり、さらにイベントの案件ごとの発注となるため安定性が低いと言われてきました。
「えんフォト」では、保育園・幼稚園から年間単位でのお仕事をご依頼いただけることが多いので、フォトグラファーの働き方の多様化にも貢献できていると感じています。
最後に
いかがでしたでしょうか?
「えんフォト」事業部のメンバーは、サービスに愛着と情熱を抱いている人ばかりです。
「えんフォト」の未来について、それぞれの考えや想いを頻繁に議論しています。
一人ひとりの想いやアイディアが集まり、ビジョンが膨らみ続けているので、まだまだ今考えていること以上の進化を実現していけると考えています。
引き続きメンバーの力を集結して、大切な思い出と幸せを家族に届ける仕組みを作ってまいります。