未知のプロジェクトをどう乗り切ったのか。プロジェクトリーダーが語る!【プロダクトリニューアル】
みなさんこんにちは!
うるるの基幹プロダクトといえる「入札情報速報サービスNJSS(エヌジェス)」。
2008年のリリース以降、10年以上の歴史からより進化を遂げるべく、
直近3年間はプロダクトのフルリニューアルのプロジェクトが動いていました。
本日はフルリニューアルの締めくくりとなるプロジェクトを牽引していたエンジニアに、
プロジェクトを乗り切った思いをインタビュー形式で聞いていきたいと思います!
「入札情報速報サービスNJSS(エヌジェス)」とは
法人向けのSaaSモデル型「入札業務ワンストップサービス」。
全国各地の公的機関から発注される業務を指す「入札案件」をデータベース化し、案件を受注したい民間企業に向けた情報提供をしています。
インタビュー対象者プロフィール
毛戸 健人(けど けんと)
・2020年7月に中途入社
・あだ名は「ケドケン」
・NJSS事業本部 事業開発部 開発課 SEO・UI/UX改善チームリーダー
・趣味は旅行で、国内外問わず精力的に動き回る。
まず、フルリニューアルの概要を教えてください。
一言でいうと、中長期的なプロダクトの成長のためのリニューアルです。
NJSSは2008年にリリースしている歴史のあるサービスです。スピード優先で機能追加を積み重ねてきた結果、時を経ていわゆる「技術的負債」が多く溜まっており保守性が低い状態でした。
新たな技術をキャッチアップし早いサイクルで開発をしていくことや、ユーザーにより良い体験を届けるためには土台の見直しが必要な状態だったんです。そうした背景から始まった、非常に大掛かりなリニューアルプロジェクトでした。
その中でどんなミッションのプロジェクトを担当していたのでしょう?
フルリニューアルの締めとなっていた、新規ユーザー向け画面の開発プロジェクトです。
それまでは約2年間、NJSSの開発チーム全体で契約済みのユーザーが業務上で活用する機能や画面のリニューアルを行ってきており、昨年の7月にようやく完了しました。
今回担当していたのは新規ユーザー獲得のため、オーガニック検索などから訪れたユーザーが閲覧する画面のリニューアルプロジェクトです。
毛戸さんの役割を教えてください!
プロジェクトリーダーを担当していました。
もともとフロントエンドエンジニアとして既存ユーザー向け画面のUI/UX観点の改善や実装を進めていたので、大変さは痛感していて。
特にチーム規模やミッションの大きさには自分が出来るだろうか?という不安もありましたが、「やるしかない!」と奮起しました。
プロジェクト開始後、印象深かったことは?
やはり、リーダー就任前に懸念していた「規模の大きさ」でしょうか。当時はメンバーが最大で15名いて、プロジェクトリーダー1人ですべて把握して管理するのは至難の業だったんです。それまでのUI/UX開発チームは少人数で動いていたこともあって余計にですね。
技術的な面では、SEO対策が重要度の高いミッションだったのですが、SEOに関する知見がチーム内にほぼない状態でのスタート。外部のSEOコンサルの会社さんのアドバイスを受けながらでしたが、新規ユーザーの獲得が懸かっているわけですから、その点も非常に苦しかったですね。
チームにも技術的にも課題がある状態だったのですね。非常に大変そうですがどう乗り切ったのでしょうか?
まず、チームに関してはそもそものプロジェクトの規模が大きいので、要件ごとにカテゴライズしたチームを組成し、各チームにサブリーダーを配置しました。各自のスキルや強みを活かしてチーム体制を築き、サブリーダーに進捗報告やチームの課題抽出を任せていました。
特に意識していたのはメンバーと共通認識を持つことですね。
長期にわたるプロジェクトだと、ゴールの定義やいつまでに何を実現するのかが段々と見えづらくなったりしてメンバー間で認識のギャップが出てきます。そのためガントチャートを用いて進捗状況を可視化して共通認識を持てるようにしていました。
また、メンバーと個別に対話をすることも重視していました。
様々なマネジメントスタイルがありますが、自分の性格的にも「みんな困ってないかな?」と気になってしまうことがあって。時間に限りはありますが、出来る限り個別に対話をしながらケアをしていましたね。
3年がかりの大規模リニューアルの締めのプロジェクトなので、メンバーも僕も当然プレッシャーは抱えていたと思います。
ただ、スプリントを重ねるごとにどんどん理想に近づけていることがチームのモチベーションになっていましたね。
プロジェクトを終えて、どのような変化がありましたか?
僕個人の話でいうと、プロジェクトマネジメント力が高まったと思います。
プロジェクトリーダーの立場は判断を委ねられるシーンも多いので、問題解決や決断の早さがこれまで以上に特に重要でしたが、優先度設計の能力が以前よりも高まったかなと。
技術面でいうと、これまではフロントエンドエンジニアとして従事していましたが、プロジェクト全体を俯瞰して見るためにはインフラやバックエンドなど幅広い知見が必要となるため、これまでの専門とは異なる領域の技術にキャッチアップできた機会にもなりましたね。
チームにおける前進は感じられましたか?
まずは、以前よりも期日に対する意識が上がったなと思います。進捗状況の可視化を徹底的に進めたことによって、言われなくても各自が意識して対応する状態になったなと。
また、今回は職能横断が活発に行われたプロジェクトだったのでフロントエンドやバックエンドの担当範囲の垣根を超えて、他の職能の開発をフォローしあえたこともチャレンジングでしたし、各自のスキルアップにつながったと思います。
もともと職能に関わらず、様々な技術に挑戦したいというメンバーが多かったからこそ出来たことですね。
ユーザー向けには実際にどのような改善が進んだのでしょうか?
「NJSSにはどんな価値があるのだろう」というコアな部分を理解いただきやすくなったと思います。何を解決できるサービスなのだろうかという内容の視覚化やデザインの統一をすることによって、契約後も期待値を下げずにサービスを利用いただくきっかけになったと思いますね。
契約前・契約後の2つの画面のリニューアルが完了したため同時運用保守コストも解消することができ、これからご契約いただくユーザーに対しても、より良い機能を素早く提供できるようになったことも大きいです。
今後のプロジェクトを経て、今後の展望を教えてください!
ユーザーの動向を把握できるような設計にしたため、今後はよりユーザーが何を求めてどのような動きをしているか・不便さを感じているポイントなど可視化し、数値から読み解いてさらなる改善を進めていきたいと思います。こうしたユーザードリブンの開発を今後もより強化していきたいですね!
最後にヒトコト!
終わって安心という気持ちが強いですが、本当に一緒にプロジェクトを乗り切ってくれたメンバーに感謝の気持しかないです。全員にインタビューしてほしいくらいですね(笑)
とはいえまだまだ改善していきたい部分は沢山あるので、今後もメンバーとともに頑張っていきたいと思います!
~編集後記~
3年にわたる大規模リニューアルの最後のプロジェクトを担当していたリーダーへのインタビューでしたが、沢山の工夫とメンバーのチャレンジがあったことが伺えました。
こんな風に自然と「みんながいたから」と言い合えるチームこそうるるの強みだと改めて感じたインタビューでした。
そんなNJSSの開発チームでは現在仲間を募集中です!
少しでもご興味をお持ちいただけた方は、ぜひカジュアルに面談からお話しましょう!
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