労働力不足の解消を目指す。大切なのは「社会的意義」と「収益的視点」のバランス
21期も、そろそろ終わりを迎えます。
この1年、コロナの影響もあり、リモートで仕事を進めるということが当たり前になりました。
それに対し、うるるの場合は業績への影響がほとんどなかった。
ないどころか、過去最高の成長を今しようとしている状況です。
それはある意味、これまで「人間関係を醸成する上で、人と人との関係を濃くすることが業績アップにつながる」って思ってやってたところが、「あれ?関係なかったじゃん」っていうことに、私自身向き合ってることでもあって。
逆にこれまでの貯金があるから緊急事態に強い組織になっている、とも言えるわけですが。
5年とか10年とか、このままのやり方でやっていたら、どっかで成長が止まるのかもしれない。
でもそれすら、まだ見えていないし、分からない。
だから来期は、今まで感じたことのないというか、今まで知らない世界に飛び込むような気持ち。今まではこういう風にやっておけば間違いない、と思えてたのがリセットボタンを押されてしまったような感じがして、改めて組織づくりと向き合っていこうと。
22期は、イチからコロナ禍におけるリモートの組織醸成みたいなのをトライする期になるんじゃないかなと思ってます。
目次
「労働力不足」の問題が、うるるの始まり
そもそも「労働力不足が起こる」って当時言われていたのが、うるるの一つの始まりでもあります。
世界っていう中で見ても日本はこれだけ、いびつなピラミッド。
参照:「我が国の人口ピラミッド」│総務省統計局https://www.stat.go.jp/data/nihon/g0402.html
発展途上国だと、三角形のピラミッドだけども、先進国の中でも中国とかもバランスは次第に悪くなってきています。
でも、その中でも日本が特に、この形になっているのが早い。
日本って人口も多い中で、少子高齢化っていういびつな図形をつくっている、労働力不足の先進国であると思っています。
例えばこれから、中国もすごく大きな社会問題になっていくだろうし、今は綺麗なピラミッドを描いているインドネシアとかも発展途上の国も、どっかで「少子高齢化」の時代がやって来る可能性もあるわけで(それが数十年後とか、もっと先かもしれませんが)。
その時には「日本はどうやって労働力不足を乗り越えたのか」みたいなケーススタディが求められると思います。
うるるは、「日本では、あの時代はこういうふうに乗り越えたよ」というプレイヤーの一人でありたい。
あの時、うるるっていう会社がこんな仕組みをつくったよね、みたいな。
そういうことを、我々がやっていきたい。
そうなれば、超将来的な話ではあるけれど、その時にうるるが解決した方法や仕組みを世界に輸出できる。
そういう可能性もあるので、そうなったら面白いなと。
大切なのは「社会的意義」と「収益的視点」のバランス
「労働力不足の解消」を目指す中で、うるるはこれから、もっともっとチャレンジして、新しい事業をつくっていく必要があります。
新たな事業を創出したり、今後M&Aしていくときに大事なのは、バランス。
どういうバランスかっていうと、「社会的意義のあるサービスかどうか」という軸と、「収益を上げられるか、成長させられるか」という事業的な視点を持った軸。
このバランスのいい事業を創出・あるいはM&Aすることがすごく大切かなと。
社会的意義だけでもダメだし、金儲けだけもダメ。
それは事業をつくっていく上でも、成長戦略を描く上でも、既存のある事業をM&Aするにしても、そこはやっぱり外せない。
結構、感覚的なところだったりするんですが。
でも、最近思うのは感覚って直感じゃないですか。
直感っていうのは、なんとなくってこと。
なんとなくっていうのは、実は「今まで生きてきた経験からの総合判断力」だと思っていて。
ちょっと科学的・合理的にはうまく説明ができないんだけど、今までの経験の集約を「総合判断力」として「直感」っていう風に、表現しているような気がします。
失敗を怖がらず、どんどん挑戦することが必要
「成長」を「リターン」だとするのであれば、やっぱりリターンを得るにはリスクを背負わないといけない。
大きなリターンを得るためには、比例して大きなリスクを背負う必要がある。
新規事業って、だいたい失敗するから、それをいちいち、ヘコんでたらやってられない。
これから、どんどん新しいことにチャレンジしたいし、うるるで働く仲間にもどんどんチャレンジしてほしいと思っています。
今後、海外展開するなら自分がやりたいぞ、とか。
「ベンチャー」の語源は、アドベンチャーだっていうくらいだから。
アドベンチャー精神を持って、リスクを恐れずにチャレンジするっていうことが、成長につながるし、実際にそれをやってかないと、ベンチャー企業って言えないですよね。
もっともっと、挑戦する人が増えてきてほしいし、「リスクを背負うこと」=「失敗」を恐れないでほしい。
そんな風に思います。