好きだから続けられた。「ヨガ」を通して生まれる新たなコミュニケーション
ー相手の期待を超えるおもてなしを体現 「おもてなし賞」
うるるでは、「うるるスピリット」と呼ばれる5つの行動指針を定めています。その中の一つ、「相手の期待を超える『おもてなし』」を最も体現した人に贈られる「おもてなし賞」を今回受賞したのは、社員向けにヨガのレッスンを提供した、尾崎和生さん。
▼受賞理由
緊急事態宣言の後、在宅勤務になったうるる社員の集まる場所をつくるために、自身の好きなヨガを通じて、うるるスピリットを浸透させていました。特に4月以降に入社した新入社員の方も入ってこれるような、雰囲気づくり、事前の告知などを継続して行っていた姿は、まさにおもてなしの体現だったと思います。
NJSS事業本部 インサイドセールス2課で働く傍ら、副業でヨガインストラクターとしても活躍している尾崎さん。コロナ禍で社内コミュニケーションや働き方が大きく様相を変える中、尾崎さんはどんな気持ちでメンバーと共にヨガレッスンを行っていたのか。「おもてなし賞」を授賞した今、感じていることについてお話を伺いました。
<尾崎和生さんプロフィール>
2009年9月1日うるるに入社。東京都出身。現在はNJSS事業本部インサイドセールス2課で営業のサポートなどを行う。ヨガ歴は5年ほど。ヨガのインストラクターとして土日や平日の夜などにジムでレッスンを行っている。座右の銘は過去の反省も込めて「残業ゼロ」。
目次
ー代表から突然の「朝ヨガ10分やってみない?」の呼びかけ
「おもてなし賞」ということで、今回の取り組みについて評価していただき、とても嬉しかったです。
これまで社内でヨガのことを発信してきましたが、インストラクターをしていることは身近なメンバーにしか伝えていませんでした。隠しているわけではないですが、「副業としてヨガをやらせてもらっている」という遠慮がちな意識が、会社に対してなんとなくあったんだと思います。
でも今回改めて会社の中でヨガに関する取り組みをする機会をいただいて。大好きなヨガを使って社員のメンバーに貢献できて、自分自身ヨガの経験を深めることもできて、仮に「おもてなし賞」を受賞できなかったとしても、非常に良い経験をさせてもらったなあと感じています。
2020年4月から、新型コロナウィルスの影響を受けて、うるるでも原則在宅勤務がスタートしました。その時、代表の星が全社員に在宅勤務に関するアンケートを実施。その中で、「コミュニケーション不足」と「仕事のON/OFFの切り替えが難しい」という課題感が浮き彫りになりました。
その結果を受けて、星から社内全体のチャットで「朝10時にざきチャンネルで10分ヨガをzoomで実施。ざきさんいかがだろうか?」という連絡が。
突然の呼びかけに驚きましたが、ヨガの良さを伝えたいという思いがありましたし、自分の経験が社内メンバーに還元できるという点も嬉しくて、二つ返事で引き受けました。
ーオンラインや動画配信で、メンバーに対してヨガを提供
4月~5月の一回目の緊急事態宣言が出ていた時期は月曜・水曜・金曜の週三回、朝の時間にオンラインヨガを実施しました。
当初は緊急事態宣言が明けるタイミングで一旦終了する予定でしたが、続けてほしいという声もあり、週一回程度の頻度で継続することに。自分自身、こんなに在宅勤務が長く続くと思っていなくて、毎週「今週でオンラインヨガは最後かもしれない」と思っていました(笑)。結局、オンラインだったり対面だったり、いろいろと形態を変えながら、今も継続しています。
年が明けてからは、ずっと気になっていた「動画配信」という形になりました。正直、朝の忙しい時間にオンラインヨガを開催するのは、「使命感で参加してくれている人もいるんじゃないか」と心苦しい部分もあって。いつも参加してくれる人がいるのはありがたくもあり、無理させているんじゃないかなと心配でもあり…。
その点、週に一回動画を配信する形だと、自分のタイミングに合わせて見てくれる人もいるので、前より気軽に参加しやすくなったのではと思います。これからは動画をうるるの社員向けサイトに格納するなどして、より見やすい形に工夫していきたいですね。
ーつらい時も、「好きなことだから」続けられた
1年以上、オンラインヨガや動画配信を続けることは、決して簡単なことではありませんでした。朝の5分10分だけと思っていても、準備に時間がかかったり、その日の体調や仕事の忙しさなどによっては、正直「しんどいなあ」と感じることもありました。
そんな時いつも自分に対して自問自答していたのが、自分自身ヨガを好きでやっていて、将来的には自分の生活スタイルの一つとして深めていきたいと思っている、それくらい好きなことを会社の中でやれる機会をもらっていて、続けられないってことは絶対ない、ということ。
自分がやりたいと思っていることすら続けられなかったら、何も続けられないだろうという気持ちでいました。
それに、参加してくださったみなさんがいたことも大きいですね。開始する5分前くらいから準備を始めていて、参加者が少ないと結構胸が締め付けられるような思いがします。参加者が来てくれて当たり前だと思っていないので、本当にいつもドキドキしているんです。
そんな時、いつも参加してくれるメンバーがポンッと現れると本当にホッとします。あとは仲がいいメンバーに個別で「参加できない?」って連絡すると、忙しいのに参加してくれたりとか。そういう仲間に支えられて続けられたと思います。
ヨガの途中でも「〇〇さん、おはようございます!」とか「今日も来てくれてありがとうございます!」とか、私から参加者のみなさんに呼びかけているみたいで、それが嬉しいという意見もありました。自分では無意識で、本当に忙しい中参加してくれたのが嬉しくて、素直に言ってるだけだと思うんですけど、それも今回、恐縮ながら、「おもてなし賞」に選んで頂いた理由なのかもしれません。
話したことがない他部署の人も参加してくれたりとか、オンラインヨガには忙しくて参加できなかったけど、動画配信だとできる!とコメントをくれる人がいたりとか。結果的に毎回10人前後は集まってくれて、みんながヨガをして清々しい表情になっているのを見て、いつも終わる時には「来週も頑張ろう」と前向きな気持ちになっちゃうんですよ。
ー自分を整え、仕事にも役立つ。生きるツールとして「ヨガ」を伝えたい
人それぞれヨガとの関わり方は違うと思いますが、私にとってはヨガは生きていく上で役立つツールの一つ。
5年くらい前、ヨガのクラスに通い始めた時は仕事や人生にモヤモヤと思い悩んでいた時期でした。そんな時ヨガと出会い、鼻呼吸をしながら能動的に身体を動かし、代謝や免疫を高めて、自分自身を整えていく工程で、悩みも整理されて。今の仕事上の気持ちとか、身体の安定とか、いろいろな面でリフレッシュにつながるし、プライベートなヨガの時間を確保することが、効率よく仕事をするという点でも役に立っているなと感じます。
元々私は残業が多いタイプで、最初はウケ狙いで「残業ゼロ」を座右の銘に掲げていたんですが、結構最近はそれも本気で言っています(笑)。例えば、金曜日の夜は今ヨガのインストラクターをしているので、絶対定時で終わらないとクラスに間に合わない。良い意味でプレッシャーになって、時間内に仕事を終わらせるための効率の良い方法を実践するなど、仕事にもプラスの影響がありますね。
もし今回の「おもてなし賞」に選ばれていなかったとしても、会社の中でオンラインヨガや動画配信ができた。この経験自体が綺麗事じゃなく、自分にとってのギフトだったと思っています。
今って、日本でヨガというと女性のものというイメージが強くて、男性のヨガ人口が圧倒的に少ないんですよね(海外ではそんなことないのですが)。でも、さっきも述べたように、ヨガはビジネスマンにとって役立つツールの一つだと思うんです。
必ずしもヨガじゃなくても良いですが、働いている人たちが呼吸や、身体を動かすことを通してリフレッシュできる、人生が生きやすくなるということはとても意味があることなんじゃないか。自分自身、今社内で取り組んでいることが、将来的には社内外問わずライフワークになれば良いなと感じています。
今回、こんな素敵な機会をくれた会社と、参加してくれた全てのメンバーに感謝を。そしてこれからも通常業務に加えて、自分の好きを生かしてメンバーに還元していくことで、みんなの期待に応えていきたいと思います。