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2021/08/10

徳島での大規模センター立ち上げ。数々の困難を乗り越えられたワケ。

ーBPO年間MVP受賞に寄せて

2020年度BPO年間MVPを受賞したのは、現在うるるBPO クリエイティブ課 課長を務める市川さん。受賞理由は、下記の通り説明されました。

婚姻届を提出した翌日から徳島に1年間出向という荒行を文句なく遂行してくれました。出向の目的として「ビックプロジェクト受注による体制の構築と施工」「検品部隊の移設」がありましたが、2つとも無事完了。会社に大きな利益貢献をしてくれました。

1年間遠隔で市川さんを支えてくれた奥さまにも感謝。市川さんだけでなく、市川家にお礼をいいたいと思います。市川家の皆さま、受賞おめでとうございます。

これまで東京で行っていた検品作業の全てを、徳島センターに移管する立ち上げプロジェクトを担当した市川さん。コロナ禍もあり、突如長期の徳島転勤となった市川さんが、この1年間どのように仕事と向き合ったのか。お話を伺いました。

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<市川翔さんプロフィール>
2014年8月1日うるるに入社。千葉県出身。現在は、うるるBPO クリエイティブ課 課長として、3つのプロジェクトを兼任。主に徳島にて、徳島第一・第二センターの統括業務を担当している。趣味は猫と遊ぶことと食べ歩きで、週末は徳島県内のおいしいお店を探すことが日課。特技は風邪を引かないことで、うるるに入社してから6年以上風邪で仕事を休んだことはない。座右の銘は「死にはしない」。

ー2期連続の徳島センター所属メンバーのMVP受賞

まず率直に、MVPが受賞できてとても嬉しいです。

個人的にという部分もありますが、去年も徳島センターのメンバーがうるるBPOの年間MVPを受賞しており、徳島センター全体での功績が称えられての受賞だな、という意識が強いです。

徳島センター自体はオープンして今年で3期め。

年々うるるBPO全体で考えた時の重要性も増していて、なくてはならないセンターになってきているのかな、と思いますね。

去年私が担当した主な業務は、徳島センターでの品質管理チームの立ち上げと、徳島第二センターの立ち上げ。加えて東京でもうるるBPO史上最大規模のビックプロジェクトの立ち上げも担当していて、距離がある中で2拠点同時チーム立ち上げという大変な1年でした。

元々は東京・晴海にあった品質管理チームの機能を、徳島・小松島にあるセンターに移管しようという話が出たのは、2年前のこと。当時東京の品質管理チームの管轄を行っていた私が、徳島でも立ち上げを担当することになりました。

最初に徳島に行ったのは2019年10月のこと。その時は、採用など今後のスケジュールや目線合わせの意味で徳島を訪れており、1ヶ月ほどで東京に戻りました。

2020年年明けから何度か徳島を訪れる中、付き合っていたパートナーと入籍しました。元々「徳島に長期出張になるかも」という話は伝えていましたが、実際婚姻届を提出した翌日に徳島入りすることを話すと、「本当に明日から行くの?」とパートナーにも驚かれました。(笑)

私自身も3ヶ月スパンで徳島にいて東京に戻って…という感覚でいたのですが、新型コロナウィルスの流行により、なかなか東京に戻ることが叶わない状況になってしまいました。

東京で緊急事態宣言が発令されるなど、他府県への移動が制限される中、結局東京に一時戻れたのは2020年9月のこと。

パートナーに対しては、寂しい思いをさせているし、迷惑をかけている感覚も大きいですね。今はしっかり徳島センターの基盤を作り、業務を引き継いだ後、来期には東京に戻ることを目標に頑張っています。

ーうるるBPOの品質管理を行う徳島センターの重要性

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いま、徳島センターではうるるBPOで取り扱っているほとんどのスキャン作業と、入力業務の検品作業を行っています。案件数としては年間約200件、月間では20~30案件ほどを取り扱っており、人員規模としては平常時で60名、繁忙期で100名近くになる、大規模なセンターです。

私は徳島第一・第二センターの責任者として、日々メンバーからの質問や決断の相談に対応しています。大型キャンペーンの仕事が入ってくると、品質・納期コントロールなどを行うディレクター的な役割を果たすこともあります。

去年一年間、徳島センターを立ち上げる上でぶつかった困難は大きく分けて三つ。

一つは、やはり東京と徳島で距離がある中、東京のメンバーと協働しながら意思決定を行わなければならなかった点です。他のメンバーや上司とやり取りをするにしても、会って直接相談することができないので、そこは当然大変でしたね。周囲のサポートがあって、毎日奮闘しているという感じです。

二つめは徳島センターの人員採用の部分。
最初は人が来てくれるのかどうかも分からず、応募してきてくれるだけで嬉しくて。そこから徐々に適性を見ながら採用を進めていきました。

品質管理として必要なスキルというと、excelなどのMicrosoft Office関連ツールやPCのスキルがある程度必要になってきます。そこを各個人に習得してもらう部分で、最初はかなり時間がかかりました。

でも、うちのメンバーはみんな非常に真面目で素直に仕事に向き合ってくれる人たち。「こんなのできないよ」とは言わず、どうにかしてスキルを身につけようと努力し、どんどん質問もしてくれるんです。

採用基準として明確に設けていたわけではないのですが、「うるるのスピリット」に合ったメンバーがこんなにたくさん徳島センターに集まってくれたことは嬉しい限りです。

ー徳島第二センター立ち上げの経験を次に活かしたい

三つめは2020年4月から始動した徳島第二センターを立ち上げ、軌道に乗せる部分。

第二センターの場合はまず場所探しで苦労をしました。第一センターからなるべく近く、かつ設備がある程度整っているところという条件で探していたのですが、最初に見つけた候補地は内装にあまり手を加えられないということで断念。

どうしようかなと考えていたところ、第一センターの真向いくらいにある二階建ての一軒家が目に入って。2020年の1月下旬頃に目途をつけて、そこから急ピッチで内装会社さん・施工会社さんに作業を進めていただき、なんとか4月のオープンに間に合わせることができました。

並行して人の採用も進め、毎週市役所やハローワークに通い連携を依頼しました。徳島新聞の一面に採用広告を載せたこともありましたね。

説明会には40名~50名の方が集まってくださって、その中からオープン時には15名ほどを採用しました。今でもハローワーク経由で結構応募があって、中には「前回一度落ちたんですけど、うるるBPOで働きたいので、もう一度採用試験を受けてもいいですか」というお声をいただくことも。

徳島の中で「うるるBPO」の知名度が上がってきているなと、ひしひしと肌で感じています。

いろいろな困難を乗り越えてきた徳島センターでも、まだまだ課題は山積み。今期から来期にかけては、その課題解決に取り組み、徳島センターをもっと一人前にしていきたい。これが私の今の目標です。

長期的な視点で言うと、この「徳島センターの立ち上げ」という経験は私のビジネス人生の中でもなかなか得難い経験。誰にでも経験できることではないと思うので、他の地方のセンターを立ち上げるなど、今後もこの経験を活かせるような挑戦を続けていきたいですね。

ー仕事は「究極の隣人」。プロとしてこれからも納得できる仕事を

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MVPを受賞して改めて考えてみたのですが、私にとって仕事は「究極の隣人」。家庭とは別物で、ちょっと家に入ってこられると困る時もあるけれど、でも近くにはいてほしい。そんな存在です。

今の仕事は毎日バタバタしていて忙しいし、問題もたくさん起きるけれども、日々発見があって、かつ自分がチャレンジしたいことにどんどんチャレンジできる環境。
やりがいや達成感もあって、自分に合っているなと感じます。

仕事をする上で一番意識しているのは、「プロである」ということ。アマチュアでも、ボランティアでもなく、お客様から報酬をいただいてそれで生活をしている以上、お客様から見て「プロ」と呼ぶにふさわしい仕事ができているかということは常に自問自答しています。

メンバーとも、「私たちからしたら100案件中の1案件かもしれないけれど、お客様からしたら1案件中の1案件」「お客様の期待を超える、『プロ』の仕事ができているか」ということをよく話します。

私自身10年近くBPOという業界で働いてきて、それ相応の自信を持って「自分はプロだ」と言えるかなと思っていますが、徳島センターのメンバーにも同じように自信を持って働いて欲しいと感じています。

私が今回MVPを受賞しましたが、これはもちろん私一人の力ではありません。
徳島センターのメンバー全員に対する賞だと感じているし、そう信じてもいます。来年以降も徳島センターの誰かがMVPを受賞できるような、そんな場所にしていきたいですね。

仕事をやらされていると考えると、私が過ごした一年はとても大変で、つらいものなのかもしれません。

婚姻届を提出した翌日に徳島への長期出張を命じられて、そして半年も帰らせられずに、という風に見えるのかもしれません。

でも、私は自分のやりたい仕事に全力で取り組んだだけ。

うるるBPOという会社を大きくしていきたい、徳島センターを良い環境にしたい、徳島センターを徳島の中でも名のある会社に育てたい…。

そんな強い思いがあったからこそ、当事者意識を持って一年間突き進むことができました。大変さ、つらさより、楽しさをたくさん感じた一年間でした。

当事者意識を持って働くということがこれだけ楽しいこと、それをMVPといった形で称えられたらより嬉しいんだというところを、他のメンバーにも感じてもらえたら嬉しいです。

今回は本当にありがとうございました。

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