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2025/11/14

【開催レポート】自治体DXの課題を官民で議論する「GovTech Bridge Conference 2025」総勢600名参加のリアルイベントを開催!

うるるは、自治体DXを推進する官民の架け橋となるポータルサイト「GovTech Bridge」の提供開始に先立ち、2025年10月3日(金)に、CIO補佐官と民間ソリューションで自治体DXを加速させる官民共創の祭典「GovTech Bridge Conference 2025」を開催しました。

当日は現役CIOやCIO補佐官、DX推進担当者、自治体DXを支援する民間企業など、全国から約600名が参加。各セッションでは熱気あふれる議論が交わされ、自治体DXの最前線と未来の可能性が語られました。

本記事では、当日の様子をレポートします。

「自治体DX推進」と「官民連携の加速」をテーマに

「GovTech Bridge Conference 2025」は、自治体DXの現場で直面している課題を明らかにし、その解決策を官民一体で考えるためのカンファレンスです。

全国の自治体でDX推進を担うCIO・CIO補佐官や職員の方々、そして自治体のデジタル化を支援する民間企業が一堂に会し、最新の取り組みや成功事例を共有します。

これほど多様な立場の人々が一堂に集まり、自治体DXの「今」と「これから」を議論するイベントはこれまでになく、自治体のデジタル化を加速させる大きな転機となることが期待されています。

イベントの目的や詳細については特設サイトをご覧ください。▶https://lp.govtechbridge.com

最先端のソリューションを、実際に“体験”できるブース体験

開場と同時に、受付にはすでに多くの参加者の姿が見られました。

プログラム開始前には、スポンサー企業による展示ブースで最先端のソリューションを体験できる場を設け、多くの来場者が詰めかけたブースエリアは、早くも熱気に包まれていました。

自治体職員と企業担当者が実際の課題や取り組み事例について語り合う姿が印象的で、「官と民が同じ目線で課題を考える」という雰囲気が会場全体に広がっていました。

開会挨拶:初代デジタル大臣 平井卓也氏 登壇

開場からあっという間にプログラムの開始時刻となり、迫力あるオープニング映像ののち、フリーアナウンサー 小川彩佳氏の進行でプログラムがスタート。

続いて、令和3年に初代デジタル大臣を務めた平井卓也氏(現・自民党デジタル社会推進本部長)による開会の挨拶。

「行政と民間が互いの強みを持ち寄ることで、日本のDXは確実に前進する」という力強いメッセージをいただきました。

平井氏の言葉に、会場は一気に熱気を帯び、イベントの幕開けにふさわしい雰囲気に包まれました。

平井氏のInstagramでも当日の様子を投稿いただきました!

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ここからは、当日のプログラムを写真とともにご紹介します。

なお、当日の様子はアーカイブ動画でもご覧いただけます。ご興味のある方は、[こちら](https://willap.jp/t?p=AAAFFl5dF5VFOBr_tUCiH80iEiM)からぜひご視聴ください。

※視聴可能期間:2025年10月4日(土)10:00 ~ 12月26日(金)17:00

基調講演①:総務省 志賀真幸氏「CIO/CIO補佐官の役割」

基調講演では、総務省 自治行政局 地域情報化企画室長 志賀真幸氏が登壇。

自治体DX推進におけるCIOおよびCIO補佐官の役割をテーマにご講演いただきました。

現場での課題や経営層とのコミュニケーションの重要性を、実体験を交えて解説。

さらにうるる代表・星との「CEOぶっちゃけトーク」では、民間と行政それぞれの立場からDXのリアルを語り合い、共感が広がる熱い対談となりました。

企業講演①:Lightblue 園田亜斗夢氏

「今さら聞けない生成AIの最前線。組織で考える現場定着法」

AI・データ利活用領域の第一線で活躍する株式会社Lightblue 代表取締役社長 園田亜斗夢氏が登壇。

「AI×自治体業務の実装可能性」をテーマに、具体的なユースケースを交えて解説しました。

スライドに映し出された事例には多くの参加者がペンを走らせ、真剣な表情で耳を傾けていました。

特別講演:フューチャリスト友村晋氏「AI最前線」

YoutuberやDXコンサルタントとして活躍されているフューチャリスト(未来予測士)の友村晋氏にご登壇いただき、AI技術の最前線と行政業務への応用可能性をテーマにご講演いただきました。

軽快な広島弁でテンポよく語られ、聞き入ってしまいます。

パネルディスカッション:CIO補佐官4名が語る“現場のリアル”

ここからは雰囲気も少し和やかに変わり、現役CIO補佐官4名による「現役CIO補佐官から学ぶ、テーマ別課題解決パネルディスカッション!」が行われました。

モデレーターは、ジャーナリスト・キャスターとして報道・情報番組、執筆など多岐に渡り活躍されている、堀潤氏です。

現場で感じる自治体DX推進のリアル、組織風土改革の難しさなどを、率直な言葉で語り合うセッション。

登壇いただいたパネリストはこちらの4名です。

中村祥子氏(伊豆市CIO補佐官)

冨岡周泰氏(南相馬市・浦添市 CIO補佐官)

下山紗代子氏(松山市・宇都宮市 CIO補佐官)

竹田圭助氏(当時:宇部市・南相馬市 CIO補佐官)

会場参加者には事前に回答ボタンが配布されており、質問に対してその場で回答できる仕掛けとしました。

回答内容をもとにディスカッションを繰り広げるスタイルはリアリティがあり、ディスカッションの内容に頷く姿も多く見られました。

ときには“オフレコ札”が掲げられる場面もあり、会場でしか聞けないリアルな課題感や葛藤が率直に共有されました

自治体におけるDX推進の実情や、組織風土を変革することの難しさなどが語られ、終始、活発で熱量の高いディスカッションが繰り広げられました。

会場の熱気はそのままに、後半のコンテンツに続きます。

企業講演②:セブン銀行 松橋正明氏

「生活導線から始まる新たな住民接点 共に創る自治体DXアプローチ」

株式会社セブン銀行 代表取締役社長 松橋正明氏が登壇。「金融×自治体DX」をテーマにご講演いただきました。

従来のATMの枠を超えた「ATM+」構想や、金融サービスを通じた住民支援の未来像について熱く語られ、「地域の金融インフラをどう進化させるか」という問いかけに、参加者は深く聞き入っていました。

基調講演②:デジタル庁 川野真稔氏

「多様な人材からなるデジタル庁の挑戦」

続いて、デジタル庁 統括官付参事官 川野真稔氏 が登壇。

官民融合の新たな組織として5年目に入ったデジタル庁における、多様な人材をまとめていくための各種取組について紹介するとともに、実際の好事例を交えつつ、多様な人材がチームとしてまとまって成果を発揮していくために重要となる姿勢やマインドセットについての説明がありました。

基調講演③:デジタル庁 吉田泰己氏

「DMP(デジタルマーケットプレイス)によるSaaS調達推進」

続いて、デジタル庁 企画官 吉田泰己氏が登壇。

「デジタルマーケットプレイスを通じたSaaS利活用の推進」をテーマに、自治体におけるSaaSの利活用を通じた業務改善に対する期待が語られました。

閉会挨拶:うるる代表・星による「GovTech構想とこれから」について

豪華な登壇者によるプログラムを終え、締めくくりの挨拶に登壇したのは、うるる代表取締役社長CEO 星知也。

参加者への感謝を伝えた星は、初開催にもかかわらず600名近い申し込みがあったことに触れ、「官と民の双方がこのテーマに本気で取り組み始めている」と強調しました。

そのうえで、これまでうるるが入札情報サービス「NJSS」や、公的機関向け購買調達サービス調達インフォをはじめとするGovtechサービスを通じて官民の架け橋となってきたように、今後は“自治体DX”を推進するための効果的な官民連携を後押ししていく決意を語りました。

さらにこの日、自治体DXを推進する官民の架け橋となるポータルサイト「GovTech Bridge」の正式リリースも発表。

「GovTech Bridge」公式サイト:https://govtechbridge.com/

「GovTech Bridge」は自治体DXのキーパーソンとなるCIO補佐官に関する情報や、民間企業が提供するプロダクトやソリューションの紹介、自治体での成功事例、キャッチアップが難しいナレッジやノウハウを幅広く提供し、活発な官民交流から自治体DXを促進するサービスです。

自治体におけるDX推進の必要性が高まる一方で、人材やノウハウ、制度面などの制約により、民間企業が持つ先進的なソリューションを十分に取り入れられていない現状があります。また、自治体が抱える課題と民間企業のソリューションを効果的に結びつける仕組みも、まだ十分に整備されていません。

「GovTech Bridge」は、こうした課題を解決し、官と民間企業の橋渡しとなることで自治体DXの加速を目指します。

「自治体と企業が“協働”することでこそ、社会のDXは本当の意味で前進する」

自治体DX推進に向けた新たな一歩を共に踏み出すメッセージで、イベントは力強い拍手の中で幕を閉じました。

なお、当日の様子はアーカイブ動画でもご覧いただけます。ご興味のある方は、[こちら](https://willap.jp/t?p=AAAFFl5dF5VFOBr_tUCiH80iEiM)からぜひご視聴ください。

※視聴可能期間:2025年10月4日(土)10:00 ~ 12月26日(金)17:00

自治体×企業のネットワーキングタイム

プログラム終了後は、自治体関係者と自治体DXを支援する民間企業のネットワークが広がる交流会を開催。

長時間のイベントにも関わらず官民の垣根を越えた交流で、会場はさらに熱気を帯びていました。

交流会も盛況のうちに終了し、すべてのプログラムが締めくくられました。

星も安堵の表情

当日はチームや部署の垣根を超え、50名以上のうるるメンバーで運営をサポートしました

この規模での開催は、うるるグループにとって初の試み。準備段階からさまざまなチャレンジがあり、当日を迎えるまではどきどきの連続でしたが、無事に終えることができ、スタッフ一同ほっとしています。

改めまして、ご協力いただいたスポンサー企業の皆さま、ご登壇いただいた皆さま、そして全国からご来場くださった皆さまに心より御礼申し上げます。

当日は多くの方にアンケートにもご協力いただき、嬉しいお声をたくさん頂戴しました。

その中から、いくつかのコメントを抜粋してご紹介します。

<参加者の声>

・「参加者同士の関係性を構築しようとする取り組みは、他のイベントにはない素晴らしさだと感じました。ネットワークを構築するにはお互いの特徴を理解することが重要であり、スタッフの皆さんが事前に学習していたことに好感を持ちました。」

・「他の自治体の方と情報交換ができ、大変有意義な時間となりました。」

・「CIO補佐官の話がとても印象的でした。官公庁・自治体・民間それぞれの立場から見た課題や、その違いを乗り越えるためのノウハウ共有は本当に必要なことだと感じました。」

・「予想以上の参加者の多さに刺激を受け、気が引き締まる思いでした。」

会場でも「次回もぜひ開催してほしい」「今後の展開に期待しています」といったお声を直接かけていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

皆さまからの励ましを糧に、今後も自治体DXの推進に向けた新たな挑戦を続けてまいります。

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