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2025/03/05

ステージに立って気づいたのは、誰かのチャレンジが、誰かの原動力になること。このステージを、うるるのベンチャースピリット発信地に【第四回 ULURU Adventure Cup 優勝者インタビュー】

うるるは、4回目となる『ULURU Adventure Cup』を、2025年1月に実施しました。当日はファイナリストに選出された8組が、「チャレンジ」をテーマに熱いプレゼンテーションを繰り広げました。

本記事では、今年のグランプリに輝いたPeople & Culture本部 ブランド戦略部 高橋久美(たかはし・くみ)さんのインタビューをお届けします。

事業広報が主たる業務の高橋さんは入札情報速報サービス『NJSS(エヌジェス)』のPR企画として、11月23日の『いい入札の日』に合わせたイベントを立案。多くの人を巻き込んだこの企画を何が何でも成功させようと、他プロジェクトの業務もこなしながら、入念な準備を重ね、見事成功へと導き、目標としていたメディア露出もかなえました。(「いい入札の日」イベントレポートはこちら

Adventure Cupのステージでは、成果につなげるための奮闘と葛藤の舞台裏を披露。その姿を見守る多くの社員の心を動かしたものは何だったのか、高橋さんの視点で語ってもらうとともに、今回の“アドベンチャー”によって得られたものから今後の抱負まで、さまざまな切り口から話を聞きました。

<高橋久美さんプロフィール>
2022年11月キャリア入社。

ブランド戦略課課長。事業広報を中心に広報業務全般に携わる。

プライベートでは2児の母。家事をしながら韓流ドラマを視聴するのが、日々のささやかな息抜き。週1回の楽しみは、ランチに「ノグリラーメン」を食べること。できれば毎日食べたい。
座右の銘は、「食えるものは食う」。

ディズニーランドにて家族写真

いま振り返る、優勝時の思いとエントリーの理由

『いい入札の日』にちなんだPR企画の実施は、わたしにとって人生のなかでもっともハードなチャレンジだったので、1位という形で讃えてもらえたことに対し、「まさか・・・」と思いつつも「確かに・・・わたし、めちゃくちゃ頑張ったもんな」という気持ちがありました。また、他のファイナリストが一生懸命準備する姿を見ながら、「わたしも負けずに頑張ろう」という気持ちもつくってきたので、うれしさだけではなく、やりきった感もありました。

そもそも今回Adventure Cupにエントリーしたのは、『いい入札の日』のイベントを終えたとき、「大きなチャレンジを成し遂げた」という率直な気持ちを抱いたことがあります。ただ、ブランド戦略部としてはAdventure Cupを運営する立場なので、「エントリーをしていいのだろうか…」と一瞬気持ちの迷いがあったのも事実です。ただ、それ以前にわたしたちも“うるるの一員”です。「チーム全員の頑張りを知ってもらう必要がある」「広報業務ひいてはブランド戦略部のチャンレンジについて、全社に伝える絶好の機会になる」と、思い直したことが背中を押してくれました。

「NJSSを広く知ってもらうために」。挑戦とその成果

わたしは入社以来、「NJSS」事業のPRを担当しています。そのなかでつくづく感じていたのが、入札のPRの難しさです。入札の市場はとても大きいものの、生活者との接点が薄く、メディアにとっても扱いにくい領域なんですね。けれども、「NJSS」が対象とする入札マーケットは私たちの暮らしひいては社会にとってなくてはならないものですから、それを訴求する意義を感じていましたし、うるるにとっても「NJSS」の成長は必要不可欠です。そこで、いかに社会との接点を持ちながら必要性を伝えられるのか、をテーマに企画を考え始めたのが、今回の挑戦のスタートです。

その結果行ったのが、「いい入札の日」にちなみ、スタートアップの公共入札参加の課題について官民でディスカッションを行い、解決策を探すイベントです。国が政策として掲げる「スタートアップからの調達機会の拡大」をフックに、NJSSの必要性を訴えようと企画したのです。

そのため、内閣官房や内閣府、経産省の担当者と面会して協力を得るなど大がかりに進めていたのですが、時を同じくして他事業部のサービスローンチもあり、実施までの2か月は目まぐるしく、とにかく走り続けました。まさにメンバー全員による総力戦でしたが、当初の目標だった「メディア誘致と記事化」という結果につなげることができました

これがチャレンジの詳細ですが、プライベートでは幼い子どもを抱えているため、仕事にだけ打ち込んでいるわけにはいきません。公私の折り合いを付けながらパフォーマンスを出すには工夫を凝らす必要がありました。そのため、いったん定時に仕事を切り上げ、お迎えや夕飯、お風呂対応、そして寝かしつけなど家庭のことをしてから残業をするなど、いまとなれば、よくやったなあと思うんですが、頑張っているときってしんどくないんですよね。

自分がやると決めたことだし、何が何でも成功させたい一心だったから。まさにプレゼンタイトルにも掲げた「信念と熱意」で切り開いてきた、と感じます

成果を携え、Adventure Cupに臨む

Adventure Cupへのエントリーも、「いい入札の日」イベントに続く、よいチャレンジになりました。通常業務と並行して準備を進める大変さはありましたが、これもまた自分で挑戦すると決めたことです。出場するからにはいいものにしようとこだわりました。

プレゼンでは、スライドも相当つくり込んだのですが、「わたしらしさをどう出していくのか」には、とくにこだわりました。歴代のファイナリストのプレゼン動画も何度も見返すなどして、自分にしかできないプレゼンって何なのか?に向き合いながら準備を進めました。

加えて、聞き手の心を引き込み、揺さぶるためのストーリーづくりを入念に行ったことが、結果として多くの人の支持を集めることになったと思っています

具体的には、仕事へのこだわりやストイックに取り組む姿勢はスライドで見せつつ、トークでは話し方や声の抑揚、言葉選びなどに自分らしさを織り交ぜました。社長からは「ミュージカルを観ているようだった」という感想がありましたが、そう感じてもらえるプレゼンができてよかったな、と。3番手での登壇だったので、印象を残さないと埋もれてしまうな、ということも考えていました。

Adventure Cupを振り返って

チャレンジしてよかった、の一言に尽きます。プレゼンスキルも身に付きましたし、発表の場がまたチャレンジングだったので、たとえ優勝を逃していたとしても、そう言えると思います。さらには、ファイナリスト一人ひとりが「自分がイベントを成功させるキーマンだ」という自覚のもと、参加者を楽しませたい、満足させたいと励む姿を見られたことも大きな収穫でした。ファイナリストたちの気持ちを同じ目線で知れたことは、イベントを運営する立場として今後に活きてくるはずです。

チャレンジがチャレンジを生む文化につなげたい

今回、Adventure Cupが終わった後にいろんな人から連絡をもらったのですが、その中で「子育てしながらも、チャレンジってできるんだと勇気をもらえた。何か諦めそうになったとしても、今回のプレゼンを思い出して頑張れそう」というメッセージがありました。

わたしのプレゼンが、自分と同じように日々悩みながらも子育てと仕事に奮闘している人が何かにチャレンジをするきっかけにもなったのかなと感じました。

チャレンジャーを生み出すことはその先で、うるる全体のチャレンジにつながっていると考えると、わたしも会社の成長の一助を担えているのかな、と少しうれしくなります。ただ、その人が真剣にチャレンジするからこそ、人の心を動かせるんですよね。わたしも、子育てをするしないに関わらずさまざまな社員から「感動した」の言葉をもらえたことで、ますますそう思えました。

でも、感動を呼び起こせるのはわたしのチャレンジに限ったことではないし、むしろ小さなチャレンジでもいい。誰かのチャレンジは、必ず誰かの原動力になるんです。そうやってチャレンジの種が芽吹いて、うるるのベンチャースピリットが育まれていくのだろうし、わたしのチャレンジもまたそうなったらいいな、と思っています。

未来のチャレンジャーへのメッセージ

次のAdventure Cupに向けては、まず、たくさんの人にエントリーしてほしいです。今回、すごく気になったのは、わたしのチャレンジを称賛してくださった声がある一方で、「自分のやってることがちっぽけに思えた」「自分のやってることなんてまだまだだ」のような声もあったことです。わたしも大きな挑戦を毎回しているわけではありません。日々の小さなチャレンジの積み重ねが、今回の結果を生んだんだと思っています。

ですから、誰もが自分のチャレンジを認められるようになってほしいですし、認めるための手段としてAdventure Cupの活用をプッシュしたいです。そのチャレンジは、他の人にとってめちゃくちゃ大きなものであるかもしれないですから。ファイナリストに選ばれてからの工程も必ずこれからのプラスになります。この機会をフルに活かしてもらいたいです。

チーム全員によるチャレンジを続けていきたい

いい入札の日終了後、チームのみんなと

自分の可能性を広げたい。この思いは学生のころからずっと変わりません。これが叶うのであれば、これからもたくさん挑戦したいです。ただありがたいことに、うるるに入ってからは自分の可能性が広がり続けているという実感があります。それは、いまの部署にいることや、上司、メンバーのおかげです。

そしてどんなに苦しくても、未経験のことでも、取り組むそばから経験に変わり、経験が自信をつくり、自分の可能性を広げることにつながっていると思えば、日々がやりがいです。そのやりがいをさらに大きなものにするため、まずは管理職の役割をもっとこなせるようになりたいです。それができるようになった先では、ブランド戦略部をもっと成長させて周囲からの期待値を高め、存在感をより発揮していきたいです。

一方、個人としては座右の銘のとおり、食えるものは何でも食って吸収したいと思っています。これでもかというくらい食べてお腹がはちきれそうになるくらいまで、自分の可能性を広げ続けたいですね。もうここまでくると人生のビジョンですが、「うるるの一員」「妻」「母親」などいろいろな役割はある中でもわたしは「高橋久美」として生きていきたいので、引き続き公私ともに大事に頑張っていきたいです。

最後になりますが、今回のような大きなチャレンジができたのも、メンバーの力があってこそ。改めて、チームで取り組む大切さや意味を学びました。一人ひとりに心から感謝しています。そして、自分にも「頑張ったね」って声をかけてあげたいのですが、そんな余韻にひたる暇もなく、いままた新たなチャレンジに向けて動いています。

ただ、すでに一つの大きな山を越えた経験があるので、次も、(正直器用にやる自信はないですが、)へこたれずに最後までやりきる自信はあります!!
この先も、経験を糧にみんなと一つでも多くの山にチャレンジしていきたいです。

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