いつから労働力不足の解決を目指し始めたんですか?社長の想いについて聞いてみた。

創業当初から国内の労働力不足の解決をミッションと走り出してきたうるる。

2022年4月にはコーポレート・ビジョンを刷新し、これまで以上に労働力不足解決に向けたアプローチを加速させていくことを宣言しました。

社会課題ともいえるこの大きな問題ですが、いつ頃からうるるはここを目指し始めたのか?そして、ビジョン達成に向けて我々はどんな視点を持つことが大事か。今回はそんな疑問を代表に聞いてみました。

 

interviewer ブランド戦略部 古里 栞

新卒で入社した化粧品販売の仕事を経て、株式会社トリドールホールディングスへ入社。新卒採用・組織開発を経験後、組織の課題を解決するためオウンドメディアを設立。編集長として執筆・編集を担当。2021年8月からうるるにジョイン。事業PRとインターナルコミュニケーションを担当。
お酒とヨガが好きでお酒でむくんだ身体をヨガで相殺する日々を過ごす。

 

 

古里:うるるは今年の4月にビジョン刷新をして、これまで以上に労働力不足解決の文脈が強まりましたが、そもそも、この社会課題に取り組むと決めた、きっかけはなんだったんでしょうか?

 

星:まず、2社目の会社での経験がスタート地点かな。

 

古里:ブライダル事業を行っていた会社ですね?

 

星:そう。ブライダル事業の他に主婦の方に教材を販売する事業も行っている会社だったんだけど、そっちの事業がうまくいっていなくて、異動を命じられたんだよ。

その異動先の事業では、せっかく時間とお金をかけて習得したスキルをその後に活かせていない主婦の方も多かったんだよね。それがすごいもったいないなって思ったし、自分の仕事としても「誰のためになっているのか」を考えると、面白さがなかったんだよね。

 

古里:1社目での営業でのお仕事でも、「人のためになっているのか」疑問になって退職されたんでしたもんね。

 

星:そうなの。まさにデジャブで。だから、もっとどうにか出来ないかなって考えて、「じゃあ、スキルの習得だけじゃなくて、主婦の方たちがそのスキルを使って稼げるようにしよう」って行動したのがはじまりかな。

 

古里:そこがスタート地点だったんですね。でもまだ、労働力不足問題には絡んでいないですね。

 

星:まだ自分でもこの時に「これで労働力不足を解決するぞ!」とは考えていなかった。

でも、このときに「新しい働き方が創出できるんじゃないか」っていう気付きを得たのね。

 

古里:新しい働き方、ですか?

 

星:今は、働き方が柔軟に選べることが当たり前になりつつあるけれど、昔は”派遣”という働き方も珍しく、派遣の需要が高まったのもバブル崩壊以降だった。

僕らが、「主婦の方が稼げるようにしよう」って取り組み始めた2003年頃も、インターネットなんてまだ広く普及していないから、働く場所の制限があって、外に出て働きに出られる主婦の方は少なかった。それに今みたいに子育てしている主婦の方をサポートできるような委託サービスも充実していなかったから、そんな主婦の方が、「自宅でパソコンを使って稼げる」なんてまさに新しい働き方だったんだよ。



古里:なるほど。ではこのときは労働力不足解決に向けて動き出したっていうよりは、「新しい働き方を創出しよう」っていう動きだったんですね。

 

星:そう、だから当時掲げたビジョンは「在宅ワークのスタンダード化」だったんだよ。

 

ADSLが登場したくらいの時代だったんだけど、僕たちは「在宅ワークのスタンダード化」を本気で目指していた。

そしてその一方で、「日本の労働力が減っていく」って叫ばれ始めたのもこの時期。厚生労働省が出している統計は、年間で生まれる人口や寿命、出生率から算出しているので大きくずれることはなくて、確実性の高い未来だったの。

 

古里:少子高齢化って言葉が出始めたのがたしかにこの時代でしたね。

 

星:当時僕らは主婦の方に仕事を持ってくるっていう動きをしていたんだけど、その仕事ってどこから見つけてくるかっていうと、サラリーマンの人たちが手が回らない事務作業がメインだったんだよ。

日本の労働力は減っている、じゃあサラリーマンの仕事を効率化させてあげることがこの社会問題解決の一助になるなら、僕らの仕事って労働力不足の解決に繋がっているんじゃないかって。

 

古里:おお!ここで繋がってくるんですね。

 

星:これまでは自分の原体験から、社会的意義の高い仕事がしたいってずっと考えてやってきたんだけど、このときにようやく繋がったんだよね。コネクティングドッツじゃないけど、点が線になって、やるべきことの方向性の鮮明度がぐっと上がった感じ。

 

 

古里:事業のスピード感にも変化はありましたか?

 

星:うん。だいぶ大きく変わったのはこのあたりからかな。

主婦の方向けに仕事をとってくるために、BPO事業を行っていたんだけど、仲介に僕らが入っていたんだよね。そうすると、少ない人数で一貫してすべての作業を行っていたので、仲介している僕らがボトルネックになっていたんだよ。

だから、より効率化できないかって考えて、「シュフティ」というクラウドソーシングのプラットフォームを開発し、運用し始めた。

シュフティでは企業と主婦間でマッチングが行われるので、これまでの仲介の手間がなくなり、企業も主婦もスピードが各段に上がったんだよ。

 

古里:手が空く分、BPOの効率も上がりますね。

このあとに入札情報速報サービス「NJSS(エヌジェス)」やオンライン写真販売「えんフォト」、電話取次サービスの「fondesk(フォンデスク)」が生まれるわけですが、どんな誕生秘話がありますか?

 

星:僕らは、クラウドソーシングのプラットフォームと、BPOで多くのパートナー企業を活用したことによるディレクションノウハウっていう2つの強みを得ていることに気付いたんだ。

 

古里:大量のクラウドワーカーを保有していて、BPOのディレクションノウハウがある。

 

星:ちょっと話がそれるけど、うるるが抱えてる理念ってあるじゃない?「世界に応援され 期待される企業であれ」

 

古里:はい

 

星:これは、当時から変わっていなくて、僕は当時のGoogleにすごく感化された人間で(笑)

「こんなすごいサービスを無料でやるなんてGoogleは一体次はどんなことしてくれるんだ!」って思いがあって、僕たちもビジネスをやるなら期待されて応援されたいって思ってこの理念にしたんだよね。だから、クラウドソーシングのサービスや、BPOのサービスで完結ではなく、いかに労働力不足解決というビジョンを成すかを常にいろんな方法で模索していたんだよ。だから、単一の事業とかではなく、色々なサービスにチャレンジするべきって。

 

古里:だからビジネスモデルを作った?

 

星:そう。僕らのこの強みを、ビジネスの土台にできるのでは?と考えて、CGS事業(※Crowd Generated Service…うるる独自のビジネスモデル)っていうビジネスモデルを創出した。これは他所の会社にはない強みだし、とても素晴らしいビジネスモデルだと思っている。

事業内容 | 株式会社うるる

 

古里:現に「NJSS」「えんフォト」「fondesk」もうるるにしかできないサービスですもんね。

 

星:世の中に優秀なサービスは多く存在しているけど、複数プロダクトを多く生み出せる企業って多くないと思うんだよね。だから、これがうるるの強みだって、強く言える。

 

古里:今年4月にはビジョンを刷新しましたが。

www.uluru.biz

 

星:労働力不足解決に向けて、自分たちがどのようなアプローチをしていくべきかっていう鮮明度がさらに高まったからね。新しい労働力を創出し、生産性も向上していくっていう2つのアプローチを仕掛けられるのはうるるの強みだし、このアプローチには大きな可能性を秘めてると思って、これまで以上にギアを上げて取り組んでいくためビジョンを刷新した。

 

古里:労働力不足解決への起点から、その歴史、そして社長の想いが伝わりました。

 

労働力不足問題についてですが、まだまだ市民の共通課題という意識が高くないようにも感じます。そのあたりはどう考えていますか?

 

星:そうだね。実はみんななんとなく気付いているけど、未来の話なので、そういった意味では意識はそこまで高くないかもしれない。

だからこそ、うるるが発信していくべきなんだなっていうのは感じている。

 

 

古里:たしかに、まだ世の中に労働力不足に関するデータって多くない気がします。

 

星:そうなんだよね。詳しくはオープンファクトブックに数字を載せているので、ぜひ見てほしいけど、

自分の会社のメンバーが4割近く減る。それなのに生産性は同等のものを求められる時代がくるってすごい社会問題じゃない?

blog.uluru.biz

blog.uluru.biz

 

古里:恐ろしいです。

 

星:こういうデータの露出をもっと増やしていくことで、この社会問題はより自分事化されていくと思う。

 

古里:たしかに、「なんとなく減っていくんだ」っていうだけの知識だと、「未来の話だよね」「自分は今困っていない」って思っちゃうけど、知識量が増えて、イメージが鮮明になれば意識はだいぶ高まりますもんね。

 

星:だからうるるは、労働力不足解決に取り組む会社、「労働力不足解決のリーディングカンパニー」として、労働力不足に関するデータを発信していくオープンファクトブックでの取り組みを始め、他にも様々なシーンで発信機会を増やし、まずは労働力不足問題を共通課題化していくことが大事だと思ってる。

 

古里:実際に一部の業界ではもう労働力不足は始まっていますもんね。

 

星:そう。だから、データでのファクトも大事だし、そういった課題の掛け合わせでこの問題の深刻さをビビットにしていく。そういった取り組みが今は大事かな。

 

古里:実際には、労働力不足を感じることのない未来が来てほしいですよね。想像するとちょっと怖いですもんね。

 

星:理想は、そうだよね。「労働力不足ってあれだけ言ってたけど全然感じないけど?」っていうくらいが理想だけど(笑)

 

古里:そういう未来がいいですし、そこにうるるが大きく影響を与えていたいですね。




創業からの変わらない想いと、なぜうるるが労働力不足に向き合うことになったのか、そのきっかけとつながりを伺うことができました。

 

次回は、「具体的にうるるがどのような対策で解決を目指すのか」聞いていきたいと思います。おたのしみに!