CULTURE
2020/06/25

当事者意識を科学する

うるるにある5つのスピリットの中に、「当事者意識を持って、納得して働く」というのがあります。
うるるの従業員の中にはこのスピリットが一番好きだ、という人も少なくありません。

当事者意識という意味は読んで字の如くであり、私自身今まで当事者意識というものをこれ以上分解したことがありませんでした。
今日、kgmyshinさんという方がnoteにまとめていた『視座の可視化』という記事をslackのチャンネルで共有していた役員がおりまして、それを読んでうるるが考える当事者意識を分解したものがあったとしたら、と考えると妙にしっくりきたんです。

今までは当事者意識というものがどういうものか向き合うことにすら気づかず、当事者意識を持たない組織は作りたくないとただ漠然と感じていたんだなと。

例えば、
自分家じゃないから、落ちているゴミは拾わなくていいや
会社のお金だから、より安い旅費を探さなくてもいいや
なんとなく確認しとけば、多少間違っててもいいや
いままでこうやってたんだから、これからもこのままでいいや
いろいろ疑問に思ったけど、まぁいいや
上司が決めた戦略だから、それ以上を考えなくていいや
「なんでこういうやり方してるんだろう?」まぁいいや
「なんでもっとこうしないんだろう?」まぁいいや

当事者意識が欠落した人の思考や行動例ですが、こういう人がいる会社にしたくないんです。
「こういう会社にしたくないよね?」と問えば、全員が「はい」と言うでしょう。
だけど、どうすれば当事者意識を持っているといえるのか、どうすればより高い当事者意識を持つことができるのか、その認識がすっ飛んでいた訳です。

kgmyshinさんの「視座の可視化」を、そのまま「当事者意識の科学」として参考にさせていただき、当事者意識を高めるための要素を分解して考えられるようにしようと思いました。

視座の可視化」では、縦と横の軸を用いて視座を作る要素を分解して表しています。
縦軸には「課題に対する振る舞い」という要素を、横軸には「課題スコープ」という要素を置いています。

<縦軸>課題に対する振る舞い
↑解決策実行
↑解決策提案
↑問題指摘
↑認知する
↑気づかない

<横軸>課題スコープ
→ 個人 → チーム → 上位組織1 → 上位組織2 → ・・・ → 会社 → 社会

「この縦軸と横軸の掛け算で算出されるものが視座である。」とkgmyshinさんは言っているわけですが、上に行くほど、また右に行くほど視座が高いということです。
当事者意識に置き換えてもしっくりハマります。

課題に対する振る舞いとして、問題を認知したり指摘したりするだけではなく、解決策を考えそれを実行することがより当事者意識が高いということです。
課題に対するスコープとして、個人のためではなく、組織や社会の視点を持つことがより当事者意識が高いということです。
そして、どちらか一方だけが高いのではなく、両方高める必要があります。

「どうすれば当事者意識を持てますか?」、「どうすればもっと当事者意識を高められますか?」
このような疑問に感覚的に答えていましたが、わかりやすく理屈を持って説明できるようになりました。

kgmyshinさんに感謝。
視座の可視化

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