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2020/03/04

全員で、楽しいチームを──うるるエンジニア組織におけるチームビルディング

シナプス組織において、コアの役割を果たすマネージャーは重要な存在です。株式会社うるるのマネージャーたちは、どのようにコアラーをまとめチームをつくっているのか。開発課でエンジニアチームを率いるマネージャーのふたりが、シナプス組織におけるチームビルディングについて語ります。

入社経緯が大きく異なるふたりのマネージャー

うるるは2019年9月、シナプス組織論を発表しました。チームリーダーをコアCORE)、周りのメンバーをコアラー(CORER)として、双方向の情報伝達を促す組織を目指しています。

そんなうるるの中で萩原と森山は、NJSS事業部開発課でエンジニアチームのマネージャーを務めています。萩原というコアのコアラーとして森山がいて、そのコアラーとしてさらに20名のエンジニアが在籍しています。

萩原は2012年10月にインターンへ参加し、2013年4月にうるるへ正式に入社しました。うるるのインターンに参加した理由は、プログラミングが未経験でもエンジニアとして受け入れてくれたからと話します。

萩原 「当時はプログラミングを自分で勉強し始めたころで、業務として挑戦してみたいと思っていました。でも、未経験者をインターンとして採用してくれる会社は少なかったんです。

その中でうるるは未経験歓迎でエンジニアのインターンを募集していたので、飛び込みました。何もわからなかったんですが意欲はあったので、『とにかくやってみたいです』と前のめりにやらせてもらいました」

インターンではまず本に記載されているものと同じコードを書き、プログラムを動かしてみる勉強からはじまり、ある程度スキルが身についてからは新しいシステムも考えました。インターンを通して萩原は、うるるが挑戦することを応援してくれる会社であると感じたのです。

萩原 「インターンでも手を挙げれば応援してくれて、いろいろやらせてもらえました。ここまでの範囲をしっかりやってねと決められているより、自由に挑戦できる環境のほうが楽しめそうだと思い、うるるへの入社を決めました」

正社員になってからも、萩原は前のめりの姿勢を貫きます。未経験のiOSアプリケーションづくりに挑戦したり、海外の開発現場立ち上げに関わったり、積極的に手を挙げてとにかく経験していく動きをしていました。

一方、萩原のコアラーであり自身もコアとしてエンジニアを率いる森山は、うるるが4社目の会社です。中小企業のSIer、ベンチャー企業、事業会社のシステム担当を経て、2019年3月にうるるへ入社しました。

エンジニアをキャリアの軸としながら、ベンチャー企業では人事や労務なども幅広く担当していた森山。仕事を選ぶ基準としていたのは、自身がワクワクできるかどうかです。

森山 「とにかく楽しいことをやりたいと思って、キャリアを重ねてきました。ただ、新しいことに挑戦するときもエンジニアという軸は持っておこうと考えたんです。そのため、エンジニアと兼務してWebサービスの事業責任者になるなどして、仕事の幅を広げていきました」

うるるに転職したきっかけは、エンジニアのチームをつくりたいという想いでした。

森山 「2社目からはずっとマネジメントに携わっていたんですが、エンジニアだけを抱えることはありませんでした。事業責任者としてセールスやデザイナーといったメンバーを抱えるか、エンジニア5、6名の部署のリーダーになるかしか経験がなかったんです。エンジニアだけのチームづくりがしてみたいと思い、うるるに転職しました」

NJSSの組織におけるチームビルディングの役割分担

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入札情報速報サービス NJSS(エヌジェス)のフルリニューアルや、Webの情報を自動収集するスクレイパーのリニューアルなど、開発課では複数のプロジェクトが並行して動いています。

萩原と森山はそれぞれ担当のプロジェクトを確認しつつ、チーム全体のマネジメントを行っています。どんなチームをつくりたいかという理想は同じでも、アプローチ方法は少々異なるのがふたりの特徴です。

萩原 「パッションがあるのが森山の強みのひとつなので、メンバーへの働きかけや巻き込み、基本的なチームビルディングはかなり進めてもらっていますね」 

森山 「萩原は、私が『これをやったほうが楽しいし結果が出る』と考えた施策について、『どうしてこれをやるの?』と質問して立ち止まらせてくれます。なぜやるのか説明するように言われますね」

萩原 「たとえば直近では、森山がプロジェクトのチームをランダムに組み替えたいと言ってきました。プロジェクトの状況的には現状のままがいいと思ったので、組み替えたい理由を聞いたんです。

すると、みんながなんとなくいいチームだと思いはじめているところでいったんチームを壊し、それを乗り越えることで本当に強いチームをつくりたいと森山は思っていたんですね。その考えを聞くと組み替えもありだなと思ったので、タイミングについては相談が必要だが、基本的には実施していく方向は選択肢として考えようと話しています」

想いを先行させて積極的に動く森山と、うるるを長く知っているからこそストッパーをかけて調整する萩原。バランスが取れているふたりのマネージャーは、“楽しいチーム”がいいチームの条件であると考えています。

森山 「私はいつもメンバーに、楽しく結果を出すチームであってほしいと話しています。チームがワークした瞬間、つまり1+1が3や5になった瞬間を楽しめるチームになってほしいんです。

ひとりでできることには限界があると思うんですが、バックグラウンドが違うメンバーと補完し合うことで、爆発的な結果を出すことができます。化学反応が起きることで、チームでやることの楽しさを実感してほしいんですよね」

一方、萩原は楽しいチームに同意しつつ、細分化して考えることが多くあります。

萩原 「共通の目標、協働意欲、情報共有というのが、組織に必要な3要素です。これらが押さえられていないと組織として機能しなくなってしまうので、結果的に楽しいチームにはならないので、やろうとしていることが何に対して働きをしようとしているのかを確認しながら、必要な施策を取るようにしています。

たとえば、協働意欲を持つための関係づくりとしてメンバーとランチをしたり、プロジェクト間での情報共有を円滑にするために働きかけたりしています」

開発課内だけの行動指針を決め、メンバー全員が共通意識を持つチームに

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共通の目標を持ったチームをつくるためには、複数のプロジェクトに分かれていても全員が同じ方向を見るようにすることが必要です。そこでエンジニアチームでは3カ月に1回、チーム全員で振り返りを行っています。

萩原 「チーム全員でその期間にあったことを振り返り、質問し合ってチームとして何ができるかを考えます。しゃべる人としゃべらない人が出てしまうという課題はありますが、会議のファシリテーションを私たちではなくメンバーに任せるなどして、発言量の差をコントロールしようとしていますね」

森山 「少人数のチームに分けて、意見を出しやすくするという工夫もしています。少人数になると喋りやすくなるので、そこから出る意見をもらさないようにしていますね」

複数のプロジェクトを並行させるため、チーム全体ではなくプロジェクト単位で動く機会が多くなったのは、2019年4月ごろからです。チームの関係性が薄れてしまうことを懸念した萩原と森山は、プロジェクトが分かれても共通で持てる軸を設定しようと考えました。

そうして、開発課内だけの行動指針である“N-Dev スピリット”が誕生したのです。

N-Dev スピリットは、「未来をポジティブに」、「失敗を称え、失敗に学べ」、「ムダ排除に全力を」、「チームであれ」、「自らがチームの主体であれ」という5つのワードで指針として定めたものです。正社員だけでなく、ビジネスパートナーも含めてチームメンバー全員でつくり上げました。

萩原 「N-Dev スピリットをつくるにあたり、われわれが勝手にトップダウンで決めるのではなく、チーム全体で決めないと意味がないと思いました。そこで共通方針を決めたいと考えた経緯をメンバーに話し、賛同を得てみんなで指針をつくったんです」

その結果、プロジェクト単位で動くことが多いにも関わらず、結びつきを強めることに成功したエンジニアチーム。マネージャーふたりの働きかけが、功を奏したのです。

他部署と積極的に連携し、テクノロジーで貢献するチームを目指す

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業務においては課内だけでなく、他部署との連携も必須です。うるるでは、部署の垣根を超えた協力が頻繁に起こっています。

とはいえ、開発課で行っている業務はわかりにくいと言われがちです。一般的な会社で起こりやすいセールスとエンジニアの対立を起こさないためにも、お互い何がわからないかを知ることが大切だと考えています。

森山 「フルリニューアルのプロジェクトはスクラムで行っています。開発課の業務を知ってもらうためにも、事業部の方には自由にスクラムイベントへオブザーバー参加してくださいと伝え、開発を知ってもらう環境を整えているんです。エンジニアのミーティングもオープンにしていますし、私や私のコアラーも他の課のミーティングにオブザーバー参加させてもらうようにしています」

さらに、NJSSのフルリニューアルのため、森山は商談や顧客ヒアリングの場に同席させてもらったこともあります。

森山 「セールスがNJSSをお客様にどう説明しているのか、継続のお客様はNJSSを使ってどんな感想を抱いているのか。他部署で管理しているそれらの情報を知ることで、フルリニューアルに顧客ニーズを反映させることができると考えています」

エンジニアのチームづくりに加え、他部署と積極的に連携するマネージャーのふたり。双方向の情報伝達を促すシナプス組織は、うるるにプラスの影響をもたらしています。

そして、シナプス組織のエンジニアチームを統括するふたりのマネージャーは、共通して“前のめりの人材”とともに働きたいと願っています。

萩原 「代表の星が2年ほど前に『テックのうるるをつくりたい』と話しているんですが、私自身もこれを実現し、テクノロジーを活用するエンジニア組織が事業に貢献している状態をつくりたいと考えています。そのためには、まだまだ課題が多い状況です。

その課題を見据えて自分のやりたいこととマッチさせ、一緒に現状を良くしていきたいと考える人と働きたいと思っています。インターンに参加したころの自分がそうだったように、スキルが足りなくても前のめりの姿勢で挑戦する人を採用したいですね」

森山 「カルチャーフィットを重視したいので、今のチームで目指している前のめりやチャレンジというフレーズに共感してくれる人にきてほしいですね。うるるのスピリットとして、失敗して減点するよりチャレンジして加点したいという想いがあるので、前のめりにチャレンジできる人を応援し、大切にしたいと思いますね」

シナプス組織におけるエンジニアチームづくりを手掛け、メンバーの結びつきを強めている萩原と森山。

エンジニアが一致団結し、テクノロジーで貢献できるよう、ふたりのマネージャーはこれからもチームビルディングを進めていきます。

Text by PR Table

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